クイーンズ・コレクション 1 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-35)
クイーンズ・コレクション 1 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-35) / 感想・レビュー
Tetchy
エラリイ・クイーンが選出したEQMM誌収録の短編集だからといって必ずしもトリックやロジックが横溢した短編とは限らない。いやむしろ本格推理物を期待しない方がいいだろう。しかしこれこそがクイーンが選者として名伯楽であることの証左のように思えてならない。本書にはクイーンが新しい形のミステリを模索し、その可能性を見出した作品が選ばれているように感じる。そのせいかミステリとしてはまだ粗削りであり、正直出来が良いとは思えない作品もある。しかしここには現代に繋がるミステリの原型とも思える作品が揃っているように思えた。
2013/08/14
tomo6980
アンソロジーは玉石混交が基本で、読んでいてつらい作品もあるのだが、後から数えてみると半数の10編は楽しんだわけで。ベストは既読の「ロレーヌの十字架」。などというとお里が知れる。それにしてもエドガー・ウォレス(クイーンお得意の発掘物か?)とパトリシア・ハイスミスが並んでいるのはすごいね。
2023/11/13
みい⇔みさまる@この世の悪であれ
☆×4.5…中には残念ながらミステリーというには?という作品があります。でも面白くないわけではないのでよしといたしましょう。個人的には黒後家蜘蛛の会とそのパロディ(!)の作品がなかなか面白く感じました。
2010/06/15
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