シャーロック・ホームズの災難 上 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-38)
シャーロック・ホームズの災難 上 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-38) / 感想・レビュー
鐵太郎
ホームズもののパロディ、パスティーシュのアンソロジーとしては、まあまあのもの。しかしこの本の価値は、「1944年」に「エラリー・クイーン」が「当時の有名作家の著作」を集めたという歴史的なもの。クイーン自身のものもあるし、なんとアガサ・クリスティ、モーリス・ルブラン、マーク・トウェイン、O・ヘンリーその他ときたもんだ。内容の出来は別として、こりゃこたえられませんな。
2018/12/19
ほうすう
ホームズパロディ=パスティシュ集。エラリイ・クイーンが編纂し、アガサ・クリスティやモーリス・ルブラン、アントニィ・パークリイなどの作品が収録されているという何とも豪華なアンソロジー。だから期待しすぎたところはあったと思う。もうちょっと正統派なパスティージュかと思ったが全体的に遊びが入っていた作品が多かった印象。クイーンはじめみんなホームズ好きなんですなというのは伝わってきた、かな。
2021/05/12
Tetchy
クイーンが敬愛する稀代の名探偵シャーロック・ホームズの1944年当時世の中に流布していたパスティーシュ、パロディ小説の数々を集め、1冊に纏めたアンソロジー。主にそれぞれの作家の短編集やアンソロジーからの収集が多いが、中には雑誌に一回こっきり掲載されたままになったもの、私家版で刷られた書物のみ現存する作品と、収集家クイーンの情報収集能力の高さが実感される、実に資料的価値の高いアンソロジーとなっている。日本でマニアックな作品を発掘しているアンソロジストの魂はこのクイーンの仕事に影響されているのだなぁ。
2010/09/11
timeturner
ヴィンセント・スターレット目当てで読んだんだけど他の作品も楽しめた。「不思議な虫の事件」は最高。ただ、翻訳のせいか読みにくいところが多く、なかなか入りこめなかった。新訳しての再刊を希望。
2020/02/24
ホームズ
初めて読んだ時は「シャーロック・ホームズ」って名前じゃない作品が多くて好きになれなかった。今読むと楽しめますね(笑)書いているメンバーも豪華ですね(笑)それぞれに対するクイーンの解説も読んでいると面白いですね(笑)
2009/06/05
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