Zの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ク 3-44)
Zの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ク 3-44) / 感想・レビュー
たかなし
普通に面白いです。最後の消去法がめちゃめちゃ好きです。あの疾走感は良かった。サムの娘ちゃんがまた美人というか外国って感じで好きです。まあXYよりは正直完成度は高くないですが面白いです。最後も読みます。
2018/09/18
ヒロ
Yの悲劇から10年後。今回の語り手はサム元警視の娘であるペイシェンス・サム。女探偵の登場です。XやYの様に次々とレーンの推理で話が進んでいくのではなく、最後の最後まではっきりしない感じです。話の中心は犯人を突き止めるわけではなく、ある1人の容疑者の無実を突き止める事にありました。その容疑者の無実を探す事で真犯人が分かってはくるのですが、そこに行き着くまでが長い!とはいえ、最後のレーンの謎解きは爽快でした!
2014/06/24
nagatori(ちゅり)。
X,Yと読みつないできてのZです。ああぁ、レーンがおじいちゃんになってる…もう若々しい全裸で寝そべってはくれないのね(本筋はそこじゃないけど)。少し哀しいです。サム警視の娘さんが颯爽と登場!私がやるわよ★と推理を進めるはずが、いつの間にかレーンとバトンタッチして最後は傍観者?あれあれ?そこが違和感と言えば違和感か。でも全体的にツッコミどころはあれど、Yの時のような重苦しさはなくてそこが良かった。最後の謎解きはスカッとするし!XYZの三作の中では、私はXが一番好きです。次がこのZかな。
2021/06/04
Tetchy
終始ペイシェンスとサムが物語の中心となって事件の捜査に当る模様が語られ、読みながらしばし「これはドルリー・レーンシリーズなのか?」と首を傾げる事があった。レーンも衰えが著しく、前2作に比べると精彩を欠き、快刀乱麻の如き、もしくは全知全能の神の如き活躍を見せない。それでも最後怒濤の如くレーンが開陳する弁証法による消去法で瞬く間に容疑者が絞られ、1人の犯人が告発されるあたりはロジックの冴えと霧が晴れていくカタルシスが得られた。しかもこの作品あっての4部作。単体で評価すべきではない。
2010/03/09
おぎにゃん
女性探偵の一人称で綴る推理小説。女性探偵物は、ハードボイルドでいくつか読んでますが、本格ものとあって女性ならではの危ないシーンは期待していたほどでもなく…ってそんなことはどうでもよい。本作は本格推理と言うよりむしろ冤罪+タイムリミットサスペンス小説でしょうね。そしてこの分野の作品としては、私的には満足できる出来でした。クイーンは本格推理小説作家と言われていますが、結構サスペンスもイケるんですよね。最後の方はハラハラドキドキ。一方本格としては可も不可もない感じ。佳作です。
2016/10/18
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