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大穴 (ハヤカワ・ミステリ文庫 フ 1-2 競馬シリーズ)

大穴 (ハヤカワ・ミステリ文庫 フ 1-2 競馬シリーズ)

大穴 (ハヤカワ・ミステリ文庫 フ 1-2 競馬シリーズ)

作家
ディック・フランシス
菊池光
出版社
早川書房
発売日
1976-04-20
ISBN
9784150707026
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大穴 (ハヤカワ・ミステリ文庫 フ 1-2 競馬シリーズ) / 感想・レビュー

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absinthe

面白い!。競馬場乗っ取りのために暗躍する悪党。不正の背景を暴こうとする元有名騎手、落馬事故で片腕を失った探偵シッド・ハレー。乗っ取りのために行われる悪どい工作の数々。それにしてもハレーのキャラが立っている。顔に傷を負った女性との交流が良い味を出している。観察眼と機転で難局を切り抜けてゆく流れが小気味良い。ツイストも程よい苦みを効かせている。クライマックスはスリル満点。

2021/08/16

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

調査中に銃で撃たれ重傷をおった競馬調査員のシッド・ハレー。かつて彼が活躍した競馬場を巡りキナ臭い動きが起こる。数多くの競馬シリーズを残したディック・フランシス。だが、主人公として複数回登場するこのシッド・ハレーだけだという。落馬事故で引退した元名騎手という設定のハレーは、同じく障害レースの騎手であったフランシス本人がモデルなのかもしれない。謎解きというよりは手に汗握るサスペンス。なかなか面白かったです。★★★+

2017/11/03

遥かなる想い

競馬シリーズの中でこの『大穴』は特異な範疇に入るのだろうか? ハレーを主軸においたハードボイルド的な雰囲気が強いように読んだ。競馬の描写はほとんど出て来ず、むしろ競馬関連に身をおく人たちの シーベリィ競馬場を何とか守りたいと思う気持ちが 小説になった ・・ とでも 言うべきなのだろうか? シッド・ハレーという主人公の微妙に屈折した性格と顔に醜い傷跡を 負ったザナという女性のほのかな交流が小説に微妙な色彩を添えている。

2004/01/01

瑪瑙(サードニックス)

障害レースで怪我を負い、二度と騎手に戻ることが出来なくなったシッドは探偵社に就職して無為な日々を送っていた。そんなある日事件に巻き込まれる。撃たれて重傷を負い、退院した彼は義父宅に招かれる。義父の自宅に招かれた客の中にこそ事件の黒幕がいた…。毎回ハラハラドキドキなのはもうパターンでわかっているのですが、慣れないのが主人公が痛めつけられる場面。暴力はやっぱり耐えられないですね…。反対に馬が登場する場面は好きです。馬は良いですねぇ…。可愛い。しかしこうも毎回人格が壊れた犯人を登場させられるものですね(笑)脱帽

2018/12/06

Kajitt22

記憶に残るシッド・ハレーをもう一度読みたくて数十年ぶりの再読。忍耐強く、克己心があり、自ら身体的ハンディキャップを持ちながら弱者に寄り添う、元チャンピオンジョッキーの再生の物語。確かに堪能できました。しかし、初読のときには感じなかった主人公の完璧さ(結婚には挫折しているが)に、少し窮屈なものを感じたのはこちらの年齢からだろうか、はたまた時代の違いか。21世紀の英国ミステリーの傑作を探して読んでみたいという気がしてきました。

2017/03/08

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