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出走 (ハヤカワ・ミステリ文庫 フ 1-38 競馬シリーズ)

出走 (ハヤカワ・ミステリ文庫 フ 1-38 競馬シリーズ)

出走 (ハヤカワ・ミステリ文庫 フ 1-38 競馬シリーズ)

作家
ディック・フランシス
Dick Francis
菊池光
出版社
早川書房
発売日
2004-02-01
ISBN
9784150707385
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出走 (ハヤカワ・ミステリ文庫 フ 1-38 競馬シリーズ) / 感想・レビュー

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bookkeeper

★★★★☆ 再読。"競馬シリーズ"唯一の短編集。売上金の強奪を狙う小悪党、失業した新聞社の編集長、酒でかつての文才を失いつつある記者…長編の主人公と異なり、高潔でも強くもない人達が遭遇する人生の機微。結末は時にシニカルで苦くもあるが、フランシスの目はどこか優しい。昨今流行りの、結末の衝撃や切れ味といった派手さはないけどしみじみ良い。「モナに捧げる歌」「強襲」「敗者ばかりの日」…どれも題名からして引き込まれる13頭。粒揃いの実力派ばかりのG1レースみたいなものですが、全てが幸せなゴールを迎えるとは限らない。

2023/11/08

bapaksejahtera

1998年出版の13作品からなる本。書き下ろしも含めて幅広い時代の作品が並ぶ。一読して彼の長編作品群とは趣の違いを感じた。文庫で何十頁かのこれら作品のうちには、比較的単純なプロットを、結末に意外な或いは納得させる幕引きを見せる、いかにも短編らしい作品もあるが、そのまま衣をつけて揚げれば長編になりうるような物があり、何と無く忙しく読まされる事となって、著者長編の春風駘蕩とした伸びやかさに欠けるとの感じを受ける事となる。但し婦人雑誌の依頼で書いた作品を読むと、読者の扱いを心得た人気作家らしい好ましさも感じる。

2023/06/18

たこやき

13編を収録した短編集。著者が作家としてデビューし30年以上を経過して、初の短編集であるが収録されている作品の初出もそれに準じて長い。ブラックな掌編もあり、一方で複雑なエピソードもあり、とバラエティに富んでいるが、結構、最後の一言でひっくり返しなどパターン化も感じる。収録作では、『モナに捧げる歌』『春の憂鬱』あたりが好き

2014/12/14

sarakura3

長編ではなく短編集であった。短編でもやっぱりフランシスは良かった。すぐに物語に飲み込まれ読んだ後もジーンと余韻が残るそんな作品ばかりであった。短編ものは読んだ後の余韻を感じながら一編一編時間をかじっくりと読んでいけば良かったと今思っているところだ。もったいない。

2015/03/05

ありさと

皮肉が効いた、長編とは違った面が味わえる短編集。最初はあんまり楽しくないかなと思ったけど、だんだんくせになる。「レッド」「特種」「迷路」あたり好きだね。

2023/03/18

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