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王女マメーリア (ハヤカワ・ミステリ文庫 タ 1-6)

王女マメーリア (ハヤカワ・ミステリ文庫 タ 1-6)

王女マメーリア (ハヤカワ・ミステリ文庫 タ 1-6)

作家
ロアルド・ダール
Roald Dahl
田口俊樹
出版社
早川書房
発売日
1999-01-15
ISBN
9784150712563
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王女マメーリア (ハヤカワ・ミステリ文庫 タ 1-6) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

表題作を含めて9つの短篇を収録。いずれも、イギリス風のユーモアというよりは、フランス風のエスプリの感覚に近いものを感じさせる、軽やかなタッチの小説群。そして、どれもまた微量の(表題作はけっして微量ではなかったが)毒が含まれている。着想、お話の展開ともに手慣れたものだが、逆に言うと、手慣れすぎていてさらっと終わってしまう。もっとも、ここから得られるのは人生の意味や苦悩ではなく、読書することの楽しみなのだから、それでいいのだが。

2017/10/10

Kircheis

★★★☆☆ 日本オリジナル短編集。ダールらしくシニカルな作品が並ぶ。もっとも、ブラック度は他作品に比べて控えめであり、あの独特の余韻は残りにくい印象。とはいえいずれも短いので、ちょっとした時間潰しには最適。 大人の寓話と紹介される表題作や、『執事』がブラック度高めで、従来のダールファンには刺さりそう。個人的には平和な『外科医』が良かったけどね。

2024/01/10

ヴェルナーの日記

9編からなる短編で編まれた1冊。相変わらずダール作品は”ブラック・ペッパー(毒舌)”というスパイスの効いた作品が多い。毒舌が過ぎると作品は下品になりがちだが、ダールの絶妙のさじ加減で程よい味付けができていると思う。自分的には『ヒッチハイカー』『アンブレラ・マン』『古本屋』『王女マメーリア』がおいしかった。

2017/10/28

藤月はな(灯れ松明の火)

読友、静祐さんの感想がきっかけで読んだ作品。ユーモアと毒がぴりりと効いた作品。レオニダス(ベルギーの老舗ショコラ店)のアソートみたいな贅沢さが味わえます。「古本屋」は『牧師の汚名』とそっくりだったのですがダールならではのブラックさが楽しめました^^個人的にその道のプロ意識が高いからこそ、許せないことを描いた「執事」とブラックな表題作が好きです。

2014/06/10

ゆのん

ロアルド・ダールの大人向けの短編集。シュールな短編ばかりでロアルド・ダール感がどの話しにも色濃く出ている。その中でもきちんと悪は挫かれているのが気持ち良く読める理由かもしれない。また、オチも秀逸。ブラックユーモア満載で面白く読めた。153

2019/05/08

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