裁くのは俺だ (ハヤカワ・ミステリ文庫 26-1)
裁くのは俺だ (ハヤカワ・ミステリ文庫 26-1) / 感想・レビュー
夜間飛行
親友のジャックがダムダム弾で腹を撃たれた。マイク・ハマーは怒る。しかも相手はジャックの死の苦痛を愉しんだのだ。逮捕なんかさせるものか、俺の手で殺すと息巻くマイク。この探偵は銃で人を脅す事も平気でやる。彼の前に美人の精神科医やセクシーな双子姉妹が現れると、(男は概してそうだけど)頭の中でなめ回すように品定めをする。でも、どんな危険にも平然と飛び込む彼が、情事には意外と慎重だ。彼は相手が誰であれ人間対人間として向き合うのであり、意志と決断力で道を切り開くタフな男である。「裁くのは俺だ」という題名の通りだった。
2022/07/24
GaGa
これは、ハードボイルドといえるのかどうか(苦笑)、ハメット、チャンドラー、マクドナルド作品が好きな人にとっては、正直ひどいものです(笑)ぶっちゃけていうとアメコミですね、次作が読める環境にあるか知らないけど読まなくてもいい。そんな感じです。
2012/07/18
くさてる
ハードボイルドの履修をしたい気分で手に取った一冊。生賴範義先生の装画がすごくカッコいいです。72年前の本なので、ほとんどクリスティとかを読むのと同じレベルなんだけど、それと比較したら確かにショッキングで荒っぽい暴力描写と扇情的な場面が続きます。それでも、そんな荒っぽいやくざな主人公が、女性と結婚するまではそういうことはしないと誓ってたりするあたりはさすが72年前なのかな。スピーディで派手な展開が続くので飽きずに読めました。
2019/09/07
ポルコ
映画を観ていたので、犯人はわかっていた。今では考えられない、暴力と拳銃で問題を次々と突破する主人公マイク・ハマーがクールで痛快。時代にはそぐわないが、このシリーズを新訳で読んでみたい。
2023/08/05
東森久利斗
え! 何で7月? ”July”って何かの隠語? 検索ツールを駆使してネットサーフィンを繰り広げるも分からず仕舞いでギブアップ寸前、気が付いた。”July”じゃなくて”Jury”(陪審)だった。だよねー。Vシネマの原作にはもってこい、ハードボイルドを装ったスポーツ新聞の連載小説的な三流な味わい。
2020/10/02
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