暴徒裁判 (クラシック・セレクション) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
暴徒裁判 (クラシック・セレクション) (ハヤカワ・ミステリ文庫) / 感想・レビュー
セウテス
【J·J·マローンシリーズ】第5弾。〔再読〕今回はシカゴを離れて、ジャスタス夫妻が田舎町を旅行中に巻き込まれる、連続殺人事件。銃撃、爆弾、絞殺等々、住人同士が皆知り合いの町で起こった事件にしては、余りにも激しいものだ。ユーモアも前作までに比べると、明らかに抑えぎみであり、その分アクション的な描写が目立つのも本作の特徴だろう。犬のヘラクレス(ハーキュリーズ)と、マローンの仲もほのぼの良いのだが、作者らしくユーモアだけで終わらない、苦々しさをしっかりと残す。読者の思い込みを巧く利用する、見事な落し穴だと思う。
2022/11/15
たち
田舎街で起きた殺人事件は、ディーヴァーさんの作品並みに凶悪なのに、どこか、呑気でユーモラスでさえあるのは、時代のせいなのか、はたまた事件に巻き込まれたヘレンとジェークのせいなのかわかりませんが、まぁ、これがライスさんの持ち味でもありますね。最後に満身創痍のマローンを癒した、大型犬のヘラクレスがとてもいい感じでした。
2017/04/28
kyoko
今回も面白かった。アクション場面が多く、それがまたマローンのアクションときているので、ボヤキの量も数知れず。一刻も早く逃げ出そうとして巻き込まれるのはいつものパターンだが、最後のシーンがとてもよかった。あと数冊で終わるのが惜しくてたまらない。
2022/04/07
鐵太郎
今回の舞台はシカゴではない。ウィスコンシン州の田舎町。ジャクソン郡。都会の喧噪を離れて釣りを楽しみに来たジェークとヘレンのジャスタス夫妻は、釣りの許可書をもらおうと、ここジャクソン郡の郡役場に現れます。出てきたチビの用務員 ─ ハーヴィ・バトン、またの名を<ボタン穴(バトンホール)>─ との軽妙なやりとりののち、いきなり響く奇妙な叫び声。狭くて曲がった裏階段を転げ落ちてくる重い身体。「弱ったな」陰気な声で言った。「32年ぶりの殺人がおきたようだ」 クレイグ・ライスのシニカルなユーモアミステリ、楽しめます。
2006/07/18
ごへいもち
イマイチ
2014/07/18
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