殺人ファンタスティック (ハヤカワ・ミステリ文庫 37-2)
殺人ファンタスティック (ハヤカワ・ミステリ文庫 37-2) / 感想・レビュー
本木英朗
英国の女流ミステリ作家のひとり、パトリシア・モイーズの作品のひとつが、これである。メイスンは今や事業を引退し、地方名士として敬われるという夢を実現するべく、片田舎クレグウェルで日々を送っていた。ある日、農園の持ち主マンシプル家を訪れた彼は、その帰途、不慮の死を遂げてしまう。目撃者によれば、故障した車を降りたメイスンは、喚声とともに宙を泳ぐようにして倒れ息絶えた……という話から始まる。なるほどね、うん。2回目であったけれど、全く覚えていなかったので非常に面白かった。さすがモイーズである。
2020/01/23
Kitinotomodati
ここにも愛すべき個性的な登場人物たちが。終盤、突然(と感じた)スパイが現れて、冷戦時代を舞台にしていた事に気づく。。旧き良き英国田園ミステリだと思い込んでいたわ。モイーズ、もっと読みたいな。
2020/03/10
kanamori
☆☆☆
2013/10/02
nightowl
田舎に住まう変わった一族を襲う事件。文庫の順番では、デフォルメされた各国の人々がスキー場でドタバタする「死人はスキーをしない」に引き続いて今回はアイルランド人が作者の餌食に。第二の事件が起きるまで緩慢(真相を知れば納得)…、収まるべきところに収まると思いきや苦いラストなど、全体的にアンバランスな一作。
2013/10/07
サラ
主役のティベット警部が、事件現場歩き回って証拠を探し出す本格警察小説…の皮を被ったユーモア小説でした。正直、事件自体にタイトルにあるファンタスティックな要素は皆無です。 事件の顛末は…たいしたことないです笑 推理は後付け感があり、時代背景などでわかりにくい部分もあります。 ティベット警部が何度もマンシブル家に足を運び、そのたびに家族達に振り回される展開を楽しむ小説です。強烈なキャラ達が事件をかき乱します。
2012/05/12
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