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黄色い部屋の秘密〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

黄色い部屋の秘密〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

黄色い部屋の秘密〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

作家
ガストン・ルルー
高野優
竹若 理衣
出版社
早川書房
発売日
2015-10-22
ISBN
9784150730543
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黄色い部屋の秘密〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫) / 感想・レビュー

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Kircheis

★★★★☆ 古典ミステリの名作。 余りにも有名なので、某名探偵コミックにてトリックをパクられている。 この新訳版は現代人でもかなり読みやすいものになっていてお薦め。 正直プロットにはかなり無理があるし、特に最初の黄色い部屋での事件の真相はバカじゃないかと思うほどだが、100年以上前に書かれたことを考えれば凄い作品だ。 後出しの情報や、アンフェアな記述もかなりあるが、ミステリ小説というジャンルが発展する以前のものなので仕方ない。

2019/06/12

mocha

パリ郊外の城、密室で殺人未遂事件が…。ミステリーの古典的名作。新訳なので思ったより読みやすかった。科学捜査がまだ未熟な時代だからこそ純粋にトリックを楽しめる。作者は『オペラ座の怪人』をものした人だったのか。続編の『黒衣貴婦人の香り』は評価が低いみたいだけど、読んでみたい。

2016/01/19

つねじろう

そう前も書いたけど年をとるのも一概に悪い事ばかりじゃない。中学生以来の再読だからもう殆んど覚えていなかった。後半になって少し思い出したもののそれでもルールタビーユの推理と弁舌には夢中にならせる力がある。トリック自体は「論理の輪」を強調する割りにはそんなの有りなの?ってギリギリ感はあるものの古いお城やダミ声の猫だったり緑の森の番人とか怪しさ満点。ルルーのその独特の時代がかった表現や会話もその怪しい雰囲気を助長させる。江戸川乱歩風味?またその先の作品のオペラ座の怪人的とも言える。輝きを失わない名作であります。

2015/10/30

mii22.

ルルー初読。森に囲まれた城の完全な密室で美しき令嬢が襲われるが犯人の姿はどこにもなかった..。密室ものの名作はカーの『三つの棺』を読んだばかりだが、こちらの方がとても読みやすく面白かった。探偵役の若き(18歳)新聞記者ルールタビーユをはじめ、登場人物それぞれの造形が優れていて役割に無駄がない。丁寧過ぎるほど何度も状況を検証する描写は、次の展開を早く読みたい読者をイライラさせるほどだが、急がずじっくり読み解けば〈正しい論理の輪〉がしっかり見えてくる。私は推理小説としてフェアで好感が持てる作品だと思う。

2016/02/07

yumiha

読友さんレビューにつられて。1907年の古~い作品なんだけど、私は面白く感じた。特にミスリード部分も含めて、ちゃんとすべての謎が回収されたところを評価したい。主人公ルールタビーユ(なんと18歳)の「はしゃぎすぎだと思えるほど陽気」でありながら「幾度となく深い悲しみに沈んでいる」姿は、高校時代の友人を思い出させてくれた。わからんかったのは、クリスティ作品で重婚が禁じられていたのに、本書では違ったこと。英と仏の国の違いかしらん?また、現在の鑑識なら、壁の手型から犯人を特定できるのになぁと感じた。

2023/09/03

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