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センチメンタル・シカゴ (ハヤカワ・ミステリ文庫 104-3)

センチメンタル・シカゴ (ハヤカワ・ミステリ文庫 104-3)

センチメンタル・シカゴ (ハヤカワ・ミステリ文庫 104-3)

作家
サラ・パレツキー
山本やよい
出版社
早川書房
発売日
1986-09-01
ISBN
9784150753535
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センチメンタル・シカゴ (ハヤカワ・ミステリ文庫 104-3) / 感想・レビュー

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セウテス

V.I.シリーズ第3弾。亡き母を苛めヴィク自身にも冷たく、交流の全く無かった大叔母から頼みがあると連絡が入る。寒さ厳しいシカゴへ赴いた彼女は、叔母が勤めていた修道院の経理で、金庫の株券が偽造品と代えられた事件にぶつかる。シリーズ毎のテーマは今回証券業界であり、いつもながら謎の設定とテーマに対する真摯な取材は、たいへん素晴らしい。硫酸をかけられ家に放火され、それでも前を向く姿勢は魅力的。しかしどこにでも突っ掛かり、些細な事にも腹をたて、オフィスに盗みに入り、警察と連係すらしないのでは只の面倒な奴でしかない。

2019/04/03

只三郎

シリーズ三作目。 株券偽造、証券ブローカーの死の真相を追う探偵ウォーショースキー。そんな彼女の身にも危険が迫る。 心身共にボロボロになりながらも、諦めずに真相を追う主人公の姿は凄く印象に残った。 最後の頁に載っているように、その姿は狩りの女神と言っても過言ではない。

2017/04/10

寧々子

修道会でも必要とあらば神父相手に堂々と批判を言ったり、母親を侮辱する叔母に手を上げたりと、相変わらず強きな生き方を貫いているヴィクですが、タフな部分だけではなく弱さもちゃんと描かれているのがいいな。 ヴィクのことを可愛い姪と呼ぶ親友のロティの叔父であるステファンは、高齢でありながら冒険心がありお茶目な魅力的な人だったので、また登場して欲しいなぁと思った♪ 偽造株券事件の真相はヴィクの破天荒な調査方法がなければ解決できなかった事件だと思うけど、収めかたはちょっと腑に落ちないというか、好きになれなかった。

2017/01/29

Masa

読了。どうもスロースタートな感じで、「あ、こりゃ新作越えないな」とか思っていたのですが、ページの厚みがちょうど半分くらいになったあたりから止まらなくなりました。これが探偵だよなぁと思わせてくれるV・Iが好きです。「前ではずすのよ」とか言っちゃうV・Iが大好きです。しかし毎度しっかり調査と勉強をしてから書いているんだろうなぁと思わせるサラ・パレツキーには本当に脱帽です。V・Iがプロなのも頷けます。

2019/02/23

紅羽

株券偽造の疑いをかけられたおばを救う為、真冬のシカゴをヴィクが駆け巡るシリーズ三作目。毎度事件を深追いする度に散々な目に遭遇してきたヴィクですが、今回も更に凄い事になってます。硫酸を浴びせられそうになったり、恋人との甘い夜に出火し、着の身着のまま真冬の中、外へ逃れる事になったりと巻を重ねる毎に災難もパワーアップしてきてます。ですが、最後はいつもスカっとするんですよね。

2015/07/18

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