ウーマンズ・ケース(上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ウーマンズ・ケース(上) (ハヤカワ・ミステリ文庫) / 感想・レビュー
かわけい
こんな短編集の楽しみは初めての作家に出会うことである。読んだことのある作家は一人だけだった。クイズのような推理物は苦手である。短編推理小説も主人公との共感を感じる時間が短すぎるので苦手である。一人の探偵がコツコツと努力を重ねて、時に命の危険にさらされながらもついに真犯人の逮捕に至る。帰り道でぶつぶつと文句を言いながら信頼する友人と下町のあまりきれいでないバーでビールを飲んでウイスキーをあおる。家賃の心配をしながら「まー何とかなるさ」とつぶやきながら帰る。そんな探偵が格好がいいと思う。
2016/08/30
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