ナイト・ストーム〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕 (V・I・ウォーショースキー)
ナイト・ストーム〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕 (V・I・ウォーショースキー) / 感想・レビュー
NAO
シカゴの女性探偵V・I・ウォーショートスキーシリーズ。吸血鬼伝説からホロコーストまで盛り込んだ複雑でスリル満点のミステリ。いつものことながら、登場人物がとにかく多く、話が入り組んでいて、誰と誰がどのように繋がっているのかなかなか見えてこない。街は選挙直前。テレビでは、移民に対する攻撃的な番組が人気を博している。墓地での殺人事件は歪められて報道され、ヴィクだけでなくヴィクの母親までが誹謗中傷されることに。この作品のテーマは過去の捏造。真犯人はなんとなく想像がつくが、その過去にびっくり。これは予想不可能。
2023/08/21
アーちゃん
ハードボイルド&女探偵ものが読みたくなり、2013年に読了した『ウィンター・ビート』以来11年ぶりのヴィクを手に取った。ページ数の多さ(677ページ)と登場人物の多さに怯んだけれど、そこは馴染みのシリーズ、時間はかかったが入り込むとほぼ一気。前作では生意気だった従妹のペトラがしっかりと仕事をしているし、ミスタ・コントレーラスと二匹の犬も健在。ペトラに頼まれてヴァンパイアの”儀式”を行う読書クラブの少女たちを迎えに行くヴィク。胸に鉄の棒を突き立てられた男の死体を発見、調査するが…。最後の最後まで面白かった。
2024/06/05
Masa
読了。読むのがすごく飛びとびなってしまって(1週間空けたり、とか)、全体像を把握するのが難しい1冊になってしまいました。それでもクライマックスは一気読みしたのでいろいろ思い出しつつどうにかこうにか。V・Iの物語としては珍しくあっさりしていたな、という印象。どうもいろいろチグハグな感じで、「う~ん?」なところもあったのですが、ここまできたらV・Iと一緒にシカゴを駆け巡るのが楽しみなので、それはそれで良いのです。今回はあの人物にも変化が。好きなキャラクタなので次作以降どうなるか楽しみ。
2020/04/23
DONA
年齢のせいか、疲れてボロボロになる場面が増えている気がしますが、相変らず熱い気持ちをもって突き進んでいく彼女のことがやっぱり大好きです。ページ数の多さで読み終わるのに時間がかかりましたが、最後まで楽しく読めました。
2012/11/20
niaruni
このボリューム。少し中だるみの感なきにしもあらずだけれど、語りが丁寧だからだと納得。ミステリーとしてもなるほどと思える造りになっている。アメリカってときどき信じられないほどすてきな人と考えられないほどどうしようもない人が出てくる国だけれど、その様子もしっかりと描かれている。そこがこの作品、このシリーズの魅力でもあるし、パレツキーという作家の良心でもあるのだと感じる。ま、理屈はどうでもいいのです。ヴィクのシリーズに関しては、読めただけで幸せなんだから。
2012/09/26
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