クロス・ボーダー 上 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
クロス・ボーダー 上 (ハヤカワ・ミステリ文庫) / 感想・レビュー
アキ
私立探偵の仕事は、警官から睨まれ、情報収集には個人情報守秘の壁があり、危ない橋を渡るしかないのでしょうか?シカゴの西の森林保護区で発見された若者の遺体から始まるストーリー。後に殺されたのはシカゴ大学の学生でオリエント研究所に所属していたフォーサンとわかる。容疑者としてフェリックスが警察に事情聴取され、同時に姪で美人のリノが行方不明となり、妹のハーモニーも何者かに襲われる。原題はSHELL GAME。下巻でどんな展開を見せるのか。これまで難事件を解決してきたV・I・ウォーショースキーのお手並み拝見ですね。
2021/12/15
NAO
親友の甥に殺人容疑がかかり、元夫の姪が失踪し、と2つの事件を掛け持ちで捜査するヴィク。違法捜査もなんのそのなのは、シカゴという土地柄か。もう結構年なのに、めげない、諦めないヴィクには本当に頭が下がる。
2024/10/27
tom
ウォーショースキー、通称ヴィク。懐かしやのヒロイン。出版され始めたころ、熱中して読んでいた女探偵シリーズ。Wikiで確かめたら、10年くらいまでのものは読んでいた。著者は1947年生まれ。御年74歳。そんな歳の叔母様が新作を出すのかと驚いて図書館に注文した。そしてさらに驚いたころに、登場するヴィクさんをはじめ、コントレーラス爺さん、医者のロティ、犬のミッチまで、登場する人と犬はすべて以前と同じ。ヴィクさんの過激に無謀の走り回る姿もまた同じ。ということで、昔懐かしいと思いながら読むことになりました。面白い。
2022/02/27
kyoko
まずはヴィクに会えて嬉しい。4年ぶり?お互い、元気だったねーと抱き合いたい気分。カバーイラストの作家さんが変わった。わたしのアイコンはヴィクなので時の流れを感じる。いつも通り親戚のゴタゴタに巻き込まれ、身体を張って立ち向かっている。元夫のディックが出てくるとわたしもテンションが上がる。小気味いいい皮肉。下巻は巨悪にどう立ち向かっていくか。楽しみだなー。
2021/10/12
Mc6ρ助
『いまのアメリカでは誰もが洗脳されて、助けあいや支えあいの義務はないと考えるようになっている。金持ちになればなるほど、隣人たちや貧乏な姪たちと距離を置き、相手が道端で野垂れ死にしようと気にかけなくなっている。(p156)』久しぶりのヴィク・ウォショースキー、エンタメ度はそのままだけど、壊れたアメリカ感が加速して見えるのは受け手の勝手な解釈に過ぎない・・。
2021/10/12
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