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タッチ (ハヤカワ・ミステリ文庫 レ 2-3)

タッチ (ハヤカワ・ミステリ文庫 レ 2-3)

タッチ (ハヤカワ・ミステリ文庫 レ 2-3)

作家
エルモア レナード
Elmore Leonard
田口俊樹
出版社
早川書房
発売日
1998-03-01
ISBN
9784150761530
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タッチ (ハヤカワ・ミステリ文庫 レ 2-3) / 感想・レビュー

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タナー

Q.タランティーノ監督の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」を先日観て、彼が大好きだというレナードの作品を久々に手に取り読んでみた。レナードの作品というと、魅力的なキャラの犯罪者が登場するものが多いが、この作品は一風変わった趣の恋愛小説だ。とはいえ、レナードという作家の魅力は充分伝わってきて、思ったよりも読みやすく、また楽しめた。積読状態のものもあるし、暫くはレナードにハマりそうな予感(^_^;)

2020/06/20

bapaksejahtera

内容は聖痕を伴い治癒を齎す無垢な青年とそれを取り込もうとする宗教家や野心家、彼らから青年を引き離そうとする女性が登場するドタバタ喜劇である。日本の読者はこうした小説に拒否感を示すだろうし、私もキリスト教というトリッキーな宗教は好まない。しかし大いに興味を持って一気に読めた。レナード作品の殆どは読者を楽しませてくれる。だから宗教国家アメリカの読者が興味を持てばこういう作品もできる。現にアマゾンの英語書評は賛辞に満ちている。米国の狂信者は新教の徒だけではなく、本書に出るようなカトリックにも十分存在しうると思う

2020/03/12

海猫兄弟

デトロイトで一旗揚げようともがく南部の女リン、ケチなレコード会社プロモーター、迫害を夢見る極右の狂信的キリスト教徒、扇情的TVショーのゲスな司会者、聖痕を持ち奇跡を体現する男ジューベナル 目まぐるしい場面転換に物語が一体どこに向かっているのかを探りつつ、レナード節全開な会話を楽しむ。 これはリンとジューベナル2人の愛の物語。聖痕の力はろくでなし共を磁石のように引き寄せ、各々が全力で欲望をぶつけ合う。 クライマックスはトークショーライブでハワードが見せる論理展開の憎らしさにうなりつつ最後は期待通りに締める。

2024/08/08

今を生きる

最終的には少年のような聖者とレコードプロモーターの快活な女性のピュアな恋愛物語。   目が合うだけでしっくりくるのが分かるってあると思うし、それは中身が成熟している二人だからこそ。たぶらかすというを生まない女性側の人間性いいな...  あっでもジューベナルの思考はあまり書かれてなかったな、聖者はどういう風に他と区別したんだろう 胡散臭い人物も沢山おり、蔑称も使われてあの頃のアメリカという感じ。 アメリカ人は新進気鋭カトリックのオーガストに当時あるいは今日共感したのか? 作者は大体ミステリーらしい

2022/07/30

北風

不思議。宗教色が強いけれど、恋愛小説だな。奇蹟の力を持った男。正直いって、ファンタジーを小道具にする話は好きじゃ無い。だが、この物語は不思議とすんあり受け入れることが出来た。それは最初から持っていた力では無く、だとしたら穏やかな彼の性格は、力を持つ故では無くて、生まれた時殻なのだ。なんだったのだろう、あれは。待ち受けていたのは不幸では無くて、……。これも一応ハッピーエンド?

2013/11/02

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