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泥棒は哲学で解決する (ハヤカワ・ミステリ文庫 フ 10-9)

泥棒は哲学で解決する (ハヤカワ・ミステリ文庫 フ 10-9)

泥棒は哲学で解決する (ハヤカワ・ミステリ文庫 フ 10-9)

作家
ローレンス・ブロック
Lawrence Block
田口俊樹
出版社
早川書房
発売日
1995-03-01
ISBN
9784150774592
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泥棒は哲学で解決する (ハヤカワ・ミステリ文庫 フ 10-9) / 感想・レビュー

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Panzer Leader

泥棒探偵兼古書店主バーニィ・シリーズの第4作。忍び込んだ富豪の屋敷で超希少コインを手に入れるが、翌朝富豪の妻の死体が発見されたからさあ大変。しかも第二の殺人事件まで起きてコインは消失。犯人探しに乗り出すバーニィ、いつもの如く飄々とした行動と推理で事件を解決に導く。関係者全員を集めて真犯人告発ってパターンが定着したようだ。肩の力を抜いて楽しめるユーモアミステリー。

2022/01/02

Tetchy

今回バーニイは幻の硬貨を巡る殺人に巻き込まれる。さらには脅迫を受けたりと非常に危ない橋を渡っているのに、なぜか陰鬱なトーンはなく、彼の語り口でムードは快活軽妙。2人もの死人を出しながらも一人の死を巡ってそれぞれの関係者に隠された暗い過去や事実を探るマット・スカダーシリーズの雰囲気よりも明るいというのが非常に面白い。正直最初の殺人事件の真相は早々に解ったが、2番目の事件の真相は意外。昔の本格ミステリの形式を踏襲しつつ、古書店主をも営むバーニイが吐露する本にまつわるエピソードも面白いという何とも贅沢な逸品だ。

2014/05/08

くさてる

泥棒かつ古本屋の店主であり、結果としての探偵になってしまうバーニイを主役としたシリーズの4作目。相変わらず軽くて読みやすいミステリで、楽しい限り。バーニイの斜にかまえず、かつドライで、ユーモアセンスのある感じが、ブロックの他のシリーズ主人公とは違っていて面白いです。

2016/01/16

びぃごろ

【泥棒探偵バーニィシリーズ④】シリーズとして固まってきたようです。ナロウバック画廊のデニーズとの仲も深くなっており、前作で助けを借りたキャロラインが相棒となって留守宅に侵入。盗んだコインを友人の故買屋エイベルに託すが、翌日に撲殺されてしまう。犯人探しに泥棒の腕を活かしてあちこちに忍び込むのがミソである。関係者全員を集め、教会で犯人はお前だ!とやるバーニィ。刑事レイも心強い味方?である。たいていいるドアマンという存在が日本と違うよね。

2021/06/14

まさやん80

泥棒バーニイシリーズの第4作。全て読んでいるわけではないが、バーニイシリーズの中でも傑作と言えるのではないか。泥棒先で殺人事件に遭遇するというのはお決まりの展開だが、その難事件を泥棒ならではの手口で解決していくその流れは見事。 いつものウィットにとんだ台詞の応酬もあまり脱線しないので、物語の展開を妨げない。キャロリンとデニーズの関係には驚いてしまったが、それに対するバーニイの態度もお見事。

2020/08/27

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