KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

泥棒は抽象画を描く (ハヤカワ・ミステリ文庫 フ 10-10)

泥棒は抽象画を描く (ハヤカワ・ミステリ文庫 フ 10-10)

泥棒は抽象画を描く (ハヤカワ・ミステリ文庫 フ 10-10)

作家
ローレンス・ブロック
Lawrence Block
田口俊樹
出版社
早川書房
発売日
1998-07-01
ISBN
9784150774608
amazonで購入する

泥棒は抽象画を描く (ハヤカワ・ミステリ文庫 フ 10-10) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

Tetchy

4作目ともなるとキャラクターが定着してローデンバーの住む世界に還ってきた気になり、物語にすっと入り込める。しかし事件の真相は実に複雑。蓋を開けてみれば名画を巡る贋作、また贋作が飛び交う名画詐欺の全貌が見えてくる。巻き込まれる事件は2件の殺人事件の冤罪とよくよく考えるとかなり重い内容なのに、この軽快さは一体何なのだろう。危機を危機と思わずむしろ嬉々として状況を愉しんでいるかのように思える。次回もまた泥棒の七つ道具を右手に、そしてユーモアを左手に持って我々に楽しい本格ミステリと物語を見せてくれるに違いない。

2014/10/22

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

古本屋を経営する、でも泥棒のバーニイ。今回はモダンアートのモンドリアンを巡る殺人事件について。モンドリアンの絵は実は私もよくわからなくて、「これが芸術なのか?」「誰でも描けるんじゃないのか?」と思っていたが、バーニイも「どれも同じに見える」「君でも描ける」などと同じ様な感想で嬉しかった。それでも熱狂的にモンドリアンが好きな人々の解説で少しモンドリアンの世界を理解できたかもしれない。バーニイシリーズは1ページに一ヶ所はジョークがあり、翻訳するのも大変だろうと思うが、読むのは実に楽しい。

2021/05/25

びぃごろ

【泥棒探偵バーニィシリーズ⑤】鉄板の面白さである。今回は怪しい登場人物と「モンドリアンの絵」が多すぎて、どれがどこに…とこんがらがってしまうけれど、とても楽しめた。二つの殺人容疑の罠に嵌るローデンバーに愛猫を誘拐されるキャロリン。デニーズと息子ジャレッドの力も借りていざ勝負(16歳まで美術館などに入場できないとは驚いた)隣人ヘッシュ夫人の初回から一貫する接し方とナイスアシストも好き♪ 今回の難局を乗り越えて手に入れたモノは忘れがたいねバーニイ。

2021/07/07

akiko

キャロリンの言う通り、モンドリアンの絵が多すぎる。前回と同じパターンでの謎解き会場では、関係人物が多すぎる。誰?何で?とページを戻しては読んでと、こんがらがってしまった。証拠捏造が満載で笑ってしまう。ややこしい話でしたが、ラストの一行には思わず「やるねぇ!」次の話のバーニイの部屋が楽しみですね。

2019/08/08

パンチ

バーニィシリーズ第5弾。キャロリンの猫が誘拐される。身代金として、ある名画を盗むことに。最後の絵の下りは少しこんがらがった。時々クスりとしながら安心して読めるシリーズ。キャロリンの口の悪さが面白い。

2018/02/12

感想・レビューをもっと見る