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泥棒は野球カードを集める (ハヤカワ・ミステリ文庫 フ 10-11)

泥棒は野球カードを集める (ハヤカワ・ミステリ文庫 フ 10-11)

泥棒は野球カードを集める (ハヤカワ・ミステリ文庫 フ 10-11)

作家
ローレンス・ブロック
Lawrence Block
田口俊樹
出版社
早川書房
発売日
2000-06-01
ISBN
9784150774615
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泥棒は野球カードを集める (ハヤカワ・ミステリ文庫 フ 10-11) / 感想・レビュー

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Tetchy

なんと前作から11年ぶりの作品。ブロックによれば彼の中にはいつも登場人物が住んでいるらしく、彼らが時々現れて新たな物語を教えてくれるとのことだ。野球カード盗難に纏わる物語は二転三転、四転五転していく。登場人物の相関関係が複雑に絡み合い、これらが綺麗に繙かれるのかと心配するが、ブロックは最後の大団円で、バーニイは関係者を集め、推理を開陳する段になって、全てが鮮やかに解き明かされる。それも美しいロジックで。しかし野球カードの世界は深い!文庫で読めるのは本作までで非常に残念。そしてシリーズ全作が絶版とは。

2015/10/28

めがねまる

10年以上前に読んだものの再読。当時は軽いユーモアミステリ(?)が好きで、怪盗ニックや泥棒ドートマンダーものを愛読した。これもその一つで、表向きは古本屋の店主で時には天才的な泥棒、バーニイ・ローデンバーの活躍する軽妙なシリーズ。活躍と言っても、盗み先で慌ててクロゼットに隠れたら殺人事件が起き、出てきたら犯人にされていたり、今回は手強い鍵を躍起になって開けたら死体があったり、何かと不運。どこかのウェストレイク産の泥棒を彷彿とさせるけど、バーニイは基本的に一匹狼。ドート何とかさんより飄々としたきっといい男だ。

2016/03/30

bapaksejahtera

以前このシリーズを読んだが前作後作の順は分からない。但し全体にあふれる諧謔と薀蓄披露は同じだし、最後に警官も含めて関係者を集めて謎解きをするという趣向も記憶している。今回はアメリカ人に人気のある野球カードを巡る話題で面白くはあるのだが、私には少し味が濃すぎるようだ。

2020/10/30

pyonko

泥棒バーニイ第六作。原題"The Burglar Who Traded Ted Williams"。今度のコレクションは野球カードである。子どものころよりも自由が利く分、大人になってから収集物にはまると際限がなくなりそう。スー・グラフトンのタイトルをもじった言葉遊びが地味に面白い。良い意味で軽くゆるく読めるシリーズ。

2014/09/24

まさやん80

泥棒バーニイシリーズの第6作。第5作から12年の間が空いたということだが、相変わらずのウィットの効いた会話(これを聞いているだけでも楽しい)、それから難事件をインチキ(何と言ってもどこでも侵入できる泥棒なので、真相を暴くだけでなく、証拠捏造もお手の物)な推理で見事解決してしまう。相変わらずの快調さ。 旅行に持っていったのだが、こういう肩の凝らない小説は旅には最適ですな。

2021/05/15

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