刑事の誇り (ハヤカワ・ミステリ文庫 リ 2-7)
刑事の誇り (ハヤカワ・ミステリ文庫 リ 2-7) / 感想・レビュー
おくちゃん
パウダー警部補シリーズ2冊目。このシリーズは3冊しかないので残念です。あと1冊。同じようなタイプのフロス警部同様、口が悪く人使いも荒いけど、少し異なる感じです。同じ作者の私立探偵サムスンを読んでみようかな。
2022/12/07
J・P・フリーマン
前作は夜勤だったパウダー警部が失踪課に配属されてからの話。部下は車椅子の女性刑事とパートの秘書だけの小さな課だが、しょっちゅう市民がやってきてはだれだれがいなくなったと届け出る忙しさ。複数の事件を並行で捜査するモジュラー型になっています。話は流れるように進んでいき、パウダー警部の日常を見ている感じ。それでもストーリーが淡白にならないのは、車椅子のフリードウッド刑事との交流や、息子が犯罪行為に関与しているという葛藤があるからでしょう。
2020/05/03
bapaksejahtera
長く夜勤番でいたパウダー警部補が失踪人課に移っての第一作。半日雇の女性と銃撃を受けて車いすリハビリ中の女性刑事が部下の小さな部署。周囲に喧嘩を売って仕事すると思える程中っ腹で狷介な性格。それでも優秀な二人と次第に馴染みつつ仕事を進める。部署性格から予想の通り小さな案件が絶えず持ち込まれ、並行してこれに当たる様の叙述。主人公の性格のみならずプロットのあれこれ多少作り過ぎとは思うが小説としては丁度宜しい。主人公は終盤思わぬ怪我を負うものの強引に動き回り、終わる。解説の都筑氏同様著者シリーズでは最も気に入った。
2022/10/25
けいちゃっぷ
パウダー警部補はいいですね。憎たらしくもあるが、車椅子の女刑事に同情もみせず一人前に扱うところが特にいい。単に仕事が回らないのでコキ使っただけかもしれないが(笑)。389ページ
2010/04/14
NICK6
優秀な刑事であるが、他人は他人、我が道を孤高に走るって感じは全くなく、なんで俺のように仕事できねーのって感じの常時怒り気味。冷たい皮肉と嘲笑まじりの指令命令。嫌な上司モードは前作同様絶好調。とはいえ、今回も捜査抜群、組織を仕切って事件初動から捜査勘発揮。ピント&ベクトルが冴える。即、合理的に成果出すので部下も一目を置く。さて。そういう環境図式で今回もなぜか恋の純情の芽生え。ぎくしゃくなギャップが面白くてぐいぐい没入。捜査よりそっちに気を取られてしまい、なんと私は限りなく普通小説の様に読んでしまっている
2023/08/10
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