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ゴルフ場殺人事件 (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 2)

ゴルフ場殺人事件 (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 2)

ゴルフ場殺人事件 (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 2)

作家
アガサ・クリスティー
Agatha Christie
田村隆一
出版社
早川書房
発売日
2004-01-01
ISBN
9784151300028
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ゴルフ場殺人事件 (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 2) / 感想・レビュー

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W-G

コレは初読。クリスティの作品の中でも、どちらかというと目立たない地味なものという印象であったが、読んでビックリの面白さ。派手なトリックはなく、ヘイスティングズの失態が笑えないレベルであったり、ジャックの行いに全く共感出来ない点が興を削いだり、他にも色々と難点はある。しかし、クリスティはそれらも承知の上で、自分の描きたいものに忠実であることを優先したのではないかと思えて仕方がない。また、『スタイルズ荘~』に続き、この作品も、後に世に出る、いくつかの傑作の下地となっている点にも注目したい。

2021/03/23

Kircheis

★★★★☆ ある富豪の殺人事件に巻き込まれたポアロの活躍が描かれる作品。 すぐに恋するヘイスティングスも相変わらず。 今作のヒロイン的存在である、シンデレラは非常に魅力的。レギュラー化しても良かったくらいだ。 またポアロのライバル役のジロー刑事の存在も物語を面白くするスパイスになっていた。 オチにもあっと驚かされたが、やや強引過ぎた感もある。 それでも100年近く経った今でも十分面白いといえる名作だ。

2018/10/04

yu

Kindleにて読了。ポアロシリーズ。ゴルフ場である必要性を全く感じなかった(笑)。相変わらず、お金持ちがいて、美人がいて、愛憎渦巻くいつもの展開。設定は時代のせいもあるとは思うが、どれもこれも似たり寄ったりなのに、毎回犯人が誰なのかワクワクしながら読めてしまう。

2018/05/02

MICK KICHI

ヘイスティングズ大尉の立ち回りとポアロとの掛け合いがとても面白い。「灰色の小さな脳」の決め台詞も何回となく、大尉に浴びせかける場面が印象的。名作と言われる他のポアロものの作品群に比べると唖然とするようなトリックや見せ場は無いが、2人の関係上大事な作品であり、殺人事件を扱いつつも、さほど陰惨な影は無く、むしろ明るさを感じ、愛着を覚える。BBCドラマ版も同時に鑑賞したが、ストーリー上は上手にアレンジしながらも、大尉のロマンスの部分が少し華やかさに欠ける。結構肝の部分なのにどうして?の疑問は残る。

2018/10/03

NAO

物語の見どころは、殺害された本人から依頼を受けてフランスにやってきたポアロ対フランスのジロー刑事の推理合戦と、過去に起こった事件との類似性だ。物証こそがすべてを語ると信じて疑わない堅物のジロー刑事。一方のポアロは、物だけでなく、犯人や目撃者たちの言動を重視し、彼らの心理を推測することから犯人を割り出していく。このポアロとジローの対立は確かに面白いが、少しポアロびいきが過ぎるようだ。ポアロが気づきジロー刑事が見過ごしていた幾つかのことがらも、本職の刑事がそんなことにも気づかないものだろうか、と思ってしまう。

2021/03/03

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