牧師館の殺人 (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 35)
牧師館の殺人 (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 35) / 感想・レビュー
遥かなる想い
ミス・マープル初登場作。 ひどく田舎的な、のんびり とした雰囲気が心地よい。 嫌われ者の老大佐が 殺され、村は大騒ぎになる 中、マープルの推理が 冴える。 1930年に書かれたこの 作品、その後の推理小説に 影響を与えた定番の形が うかがえて興味深い。 純粋に推理をゆっくり 楽しむ…古き良き時代の ミステリーなのかもしれない。
2015/08/15
Kircheis
★★★☆☆ ミス・マープルの長編第一段。 最終的な探偵役はマープルだが、主役は牧師館の主人、レナード・クレメント牧師である。この人がお人好しで奥さんラブという善良かつ凡人の語り手として物語を盛り上げてくれる。 マープルの思わせぶりな態度に若干イラッとしてしまったところと、最後のオチがあまり見事なものと思えないのが残念。 セント・メアリ・ミード村の設定は好き。
2018/11/04
扉のこちら側
初読。2015年989冊め。【35/G1000】【第3回G1000必読チャレンジ】短編「火曜クラブ」で初登場したミス・マープルの、長編初登場作品(単行本発売はこちらの方早かったらしい)。後々温厚な老婦人のイメージができあがるが、この頃のミス・マープルはまだ辛辣なところがある。推理が主体で展開が早い短編と違って、田舎町の老婦人たちの噂話が会話が主体なので、1件の事件の割りにはずいぶん長い物語を読んだ気分になる。
2015/08/16
セウテス
ミス・マープルシリーズ第1弾。ロンドン郊外の小さな架空の町に住む、60代後半の婦人探偵です。クリスティー氏の祖母がモデルと言われ、編み物が好きな安楽椅子型探偵です。その推理方法は近所の噂話等からの情報収集し、人間観察から知り得た知識から、犯人の性格を割り出すものです。今回は牧師館の書斎で大佐が殺害されます。状況から犯行時間が限られ住人の行動がハッキリすれば、必然的に犯行を行える者は絞り込めます。しかし、それでは矛盾がでる、ではどの様に考えれば辻褄が合う真相に辿り着くのか。正にやり甲斐のある推理、絶品です。
2015/12/11
涼
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2021/07/post-18c100.html ミス・マープル初登場です
2021/07/20
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