KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

親指のうずき (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

親指のうずき (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

親指のうずき (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

作家
アガサ・クリスティー
深町眞理子
出版社
早川書房
発売日
2004-08-18
ISBN
9784151300493
amazonで購入する Kindle版を購入する

親指のうずき (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

Kircheis

★★★☆☆ 初老となったベレズフォード夫妻の活躍を描いた作品。 でも、ほとんどがタペンス中心。 ランカスター夫人の言い残した不気味な言葉に始まり、寂しい一軒家とそこに住む怪しい夫婦、大昔の幼女連続殺人、修正された絵の秘密…などオカルティックな雰囲気が漂う。 トミー&タペンスシリーズはもっと明るいイメージだったので意表を突かれた感じ。 クライマックスも怖い((((;゚Д゚))))))) おもしろかったが、最後の犯人がネタばらしするに至るまでのタペンスの行動が偶然かつ不用心過ぎる点がやや不満。

2019/03/18

yumiha

『秘密機関』ではまだ恋人同士だったトミー&タペンスが、すでに結婚し、子ども二人までも結婚して、初老の夫婦になってしまった本書。初老になろうともタペンスの向こう見ずな性格は変わらず、失踪した老婦人を追い求めて深入りして、またしても痛い目に遭う。タペンスの本名プルーデンスは、用心とか思慮深いとかの意味だそうで、なんとも皮肉なネーミング。そんなタペンスが、「65歳以上の誰か」に「非難されても反駁したらダメ」とトミーに言い聞かせる場面になるほどと感心したけれど、それ、非難された側にしたら、むっちゃストレスだわ💦

2021/08/02

Tanaka9999

2004年発行、早川書房のクリスティー文庫。導入部分では想像できないような展開。何が起こっているのかさっぱり分からず、スパイ捜査とそんなに変わらないような人物観察。後半の第四部では、そういう話になるの、と思うような話が関わっていたとは。もっとも最後は二人をこの事件に巻き込んっだ話で終わる。ところで、殺そうとしたあの人は最後死んでいない、のだろう。

2021/10/22

ごへいもち

夫婦が主人公のミステリって大体イマイチだけどこれは大丈夫だった。一気に読めたけど読み終わってなぜR夫人は絵を置いていったのかなという疑問が残った。ところで新版の(といっても十年経ったけど)クリスティ文庫は「解説」も面白かったりする(レベルはバラバラ)。今回、私の評価は下。

2012/07/27

がらくたどん

昨日から90過ぎの母と衣類の整理をしていて、そう言えばトミ・タぺに老人ホームの話があったと思い出し再読。初読時は50年も前なので何も感じなかったが、登場するお年寄りの過去と現在・事実と空想・善と悪が混沌とした感じがとてもリアルで、60年代によく書いたな~と改めて感心した。タペンスが犯人と対峙する場面、「自分、まあまあ年寄りだった!」と動揺する描写が、同年代となった今は「ホントだよ!」と笑える。そして、今の方が犯人と事の真相が心底怖く哀しく思われる。「謎」フラグもちゃんとあってサービス精神たっぷりですね。

2020/11/09

感想・レビューをもっと見る