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ねずみとり (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

ねずみとり (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

ねずみとり (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

作家
アガサ・クリスティー
鳴海 四郎
出版社
早川書房
発売日
2004-03-16
ISBN
9784151300660
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ねずみとり (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) / 感想・レビュー

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修一朗

戯曲本ミステリーは初めてなのでまずはこの有名な本を。雪で閉ざされた山荘っていう密室モノでフロアーで舞台が構成されるこじんまりとした作品です。順番に登場人物が現れてはアリバイを喋るし登場時間もバランスがとれていて満遍なくどの人も怪しげで,それで犯人は!?っていうオーソドックスな構成です。短いのですぐ読めました。ちゃんと普通に面白かったです。次は本命「検察側の証人」へ。

2021/03/12

セウテス

〔再読〕ラジオドラマの為に書かれた作品で、短編集「愛の探偵たち」の「三匹の盲目のねずみ」を戯曲化した作品。世界トップのロングランとなった舞台として有名で、後の数多くのミステリーに刺激を与えた作品だと思う。実際に色々な作品のちょっとしたアイデアに、本作からの影響を感じる描写を多数見てきました。某有名探偵まんがの雪の山荘の物語などは、本作をまんがにしただけと言えます。ダイヤグラムを画くと犯人に辿り着けるのですが、本作は閉ざされた雪の山荘に、殺人犯と一緒の空間に居る恐怖を味わうサスペンス。舞台を観たくなります。

2016/10/10

NAO

クリスティのミステリ戯曲。大雪に封じ込められ密室状態になっている山荘を舞台に、見知らぬ者同士の主人夫妻と四人の予約客、飛び込み客一人。そこに、ロンドンで起きた殺人事件の捜査で刑事がやってくる。三幕とも同じ山荘の広間。登場人物たちは、そこを出たり入ったりしながら会話を繰り広げる。すぐそこの見えない場所で何が起こっているのか分からないという緊迫感。クリスティお得意の歌にからめた殺人は、なんとも不気味だ。

2019/11/24

buchipanda3

戯曲。クリスティらしい要素が詰まったサスペンスものとして楽しめた。閉ざされた雪の山荘を舞台にした作品で、現在も舞台劇としてロングランを記録し続けているらしい。顔見知りではない宿泊客たち、誰かが過去を隠していて、殺人者が紛れ込んでいる。徐々に皆が疑心暗鬼に苛まれていく中で・・。実は犯人と目星を付けたのが当たりで意外性は感じなかったが、怪しげな童謡やラジオの音が繰り返されたり、場面の暗転など音や視覚の効果が巧みに差し込まれていて劇場で実際に観るとハラハラしっぱなしになるのではと思った。あぁ本場で観てみたい。

2019/01/12

ばりぼー

演劇史上類を見ないロングランを誇るミステリ劇、しかも雪に閉ざされた山荘というクローズド・サークルもの、おまけにマザーグースのしらべに乗った予告殺人となると、思いっきり期待が高まってしまいますが、だいたいそうやって自らハードルを高くしてしまうと跳び越せなくてこけてしまいがち。これはクリスティーの責任ではなく、あくまでも読む側の問題です。確かに都合が良すぎて釈然としない部分もありますが、登場人物がお互いに疑心暗鬼にとらわれ、猜疑心のかたまりとなる後半の泥仕合は流石。日本で舞台を観ることは可能なのでしょうか?

2014/08/11

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