アガサ・クリスティーの秘密ノート(上)(ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 101)
アガサ・クリスティーの秘密ノート(上)(ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 101)
- 作家
- 出版社
- 早川書房
- 発売日
- 2010-04-05
- ISBN
- 9784151301018
アガサ・クリスティーの秘密ノート(上)(ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 101) / 感想・レビュー
kaizen@名古屋de朝活読書会
クリスティ文庫をちょうど100冊読み終えたと思ったら、本屋さんに平積みされていました。 読んだばかりの本に関する記録なので、とても参考になりました。 この記録を見てから、また読み直そうと思いました。 アガサクリスティを二度楽しむのによい資料です。できれば、全巻読んでから読むか、読み進むのに辛いなと思ったときに読むことをお勧めします。 ps. 巻末に未発表短篇「ケルベロスの捕獲」を掲載。「ヘラクレスの冒険」掲載の同名のものと比較して読んでみました。同じ部分がなかなか見つからず、うまく解読できていません。
2012/04/29
Kiyoshi Utsugi
アガサ・クリスティが亡くなって何十年も経ってから70冊以上の本が見つかり、それをジョン・カランがまとめたもの。 いろんなアイデアを考えた中から選択して作品として仕上げたということがよく分かる。 秘密ノートの中には、二作の未発表の短編があったようで、上巻、下巻にそれぞれ一作ずつ収録されてます。 上巻には「ヘラクレスの冒険」の事件の一つであった「ケルベロスの捕獲」の別バージョンが収録されてます。 登場人物の一人ヘルツラインがヒットラーのことのようで、当時の時代を考えるとさすがに発表出来なかったようです。
2021/10/30
旅人(𝒕𝒂𝒃𝒊𝒕𝒐)
クリスティの創作メモが綴られた73冊のノート。クリスティファンならば、一度は本物を目にしたいと思うが遠い外国にあっては見ることもままならないし、見たとしても英語がわからない。そんな日本人の一ファンにも、ノートのエッセンスを伝えてくれる素晴らしい本。ノートの中にはプロットのアイディアや登場人物の候補があり、クロスワードの答えや打ち合わせのメモなどが、思いつくままに自由に書いている姿が想像できる。「ひとつのアイディアから無限とも思われるバリエーションを紡ぎだす才能」…このノートの混沌としたメモから窺い知れる。
2022/02/20
花乃雪音
《アガサ・クリスティーニューズレター》の編集に携わった筆者がクリスティーの創作メモを紹介する。ネタバレしているものの元ネタの小説を読んでいないと理解しずらい所が多々ある。クリスティーが三代目会長をつとめた「ディテクション・クラブ」の規則は「ノックスの十戒」を思い起こさせる、ノックスもクラブの会員だったので十戒はノックスが作ったというよりクラブで磨き上げられたものをノックスがまとめたと推測した。
2020/12/04
giraffer SACHIヽ(*^^*)ノ少しずつですが毎日読んでます!
『死者のあやまち』の舞台にもなった、グリーンウェイ・ハウスの とある本棚の段ボール。そこに入っていたペン習字用の70冊を超える古いノート。そこには、出版された内容と同じメモや、使われなかったアイデア、別の作品で使うことになったアイデアなどが盛りだくさん。私の“クリスティもの”は何度も再読しているマープルシリーズ、何年も遅れて読み始めたポアロシリーズには、まだ未読の作品もあるのだけど、未読 既読を含めて“読みたい”気持ちがフツフツとさらに沸き起こる。 そして作品作りに対しての綿密な思考・・・私もガンバロウ
2015/08/19
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