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茶色の服の男 (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 72)

茶色の服の男 (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 72)

茶色の服の男 (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 72)

作家
アガサ・クリスティー
Agatha Christie
深町眞理子
出版社
早川書房
発売日
2011-04-05
ISBN
9784151310720
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茶色の服の男 (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 72) / 感想・レビュー

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NAO

考古学者の父を亡くしたばかりのアンが、偶然遭遇した事件の謎を追って南アフリカ行の船に単身乗り込んでしまうという、向こう見ずなお嬢さんのハラハラ冒険ミステリ。主人公が若くて美しい女性だと、殺人事件や彼女の行き当たりばったりの行動も、どこか明るく楽しげなものになるから不思議だ。アンが乗った「キルドナン・キャスル」号は、クリスティと夫が世界一周の旅に出たときに乗った船の名で、船の中での出来事のいくつかや、船から見える南アフリカの景色は、クリスティ自身が実際に体験したことだったという。

2019/06/13

yumiha

『ひらいたトランプ』に登場した人物と再会するためにチョイス。本書では容貌も人柄も丁寧で、ポアロばかりに目が行ってしまった『ひらいたトランプ』を読み直さなくちゃと秘かに決意。さて本書は、ミステリというよりもアクション映画的冒険ロマンス。主人公のアンは、好奇心旺盛で活動的で一途で、何度も窮地に陥る。死にかけても懲りないタイプで、「それ罠だよ!」と読者をドキドキ&イライラさせるんですわ。陰の黒幕は途中で予想できたし。そんなアンを描いた表紙、イメージが違う気がして確かめたら、なんと!谷口ジローの装画…許そうか…。

2022/04/15

優希

ノンシリーズもの。父親を亡くして間もないアンは奇怪な事件に遭遇します、暗号めいたメモを残して姿をくらました医師。謎を追いたくなるのも分かります。単身アフリカに行くアンの行動力が凄いと思いました。波乱万丈の冒険譚と言えますね。面白かったです。

2023/12/29

megu

クリスティー長篇第四作、そしてノンシリーズ一作目。主人公アンが、ロンドンの地下鉄の駅で偶然遭遇した、死亡事件をきっかけに、国際的な犯罪の中に飛び込む冒険譚。もちろんミステリーが中心なのだけれど、ユーモアあり、ロマンスありでとても面白い。好奇心旺盛なアン、罠だとわかっているのに飛び込んでしまうので、“え、行くの?😲”や、“それ言っちゃう?😲”、“まじかい!”と読んでいてハラハラドキドキ。旅で出会ったシューザンも、愛すべきナイスキャラ。結末もとっても良かった(*´ω`*)

2022/06/23

さら

ミステリーの女王クリスティーの冒険もの。正直、中盤まで惰性で読んでいました。登場人物を憶えるのが苦手な上、どうでもいいような話ばかりなので(笑)。でも、実はどうでもよいということはないのですけれどね。中盤から俄然、冒険ものらしくなってきて、面白かったです。主人公アンが向こう見ずな性格だから冒険ものとして成立するのですよね。 一番新しい版だからか、とても読み易かったです。

2017/08/10

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