唐十郎Ⅰ 少女仮面/唐版 風の又三郎/少女都市からの呼び声 (ハヤカワ演劇文庫)
唐十郎Ⅰ 少女仮面/唐版 風の又三郎/少女都市からの呼び声 (ハヤカワ演劇文庫) / 感想・レビュー
こうすけ
初挑戦、唐十郎。わからなさ、という豊かさを堪能しました。とにかくセリフが美しい。なかでも少女仮面はわりとすんなり理解可能です。
2023/11/11
多喜夢
ちょうど「少女都市からの呼び声」が上演されるので、予習を兼ねて読了。訳の分からない展開ながら、ひとつひとつのセリフが突き刺さる。カッコいい!
2023/06/30
Mark.jr
宝塚のスターに憧れる少女と、そのスターの邂逅を描き、華やかな舞台の虚飾を暴いた「少女仮面」。宮沢賢治の「風の又三郎」を下敷きに奇人入り乱れる恋愛譚の「唐版 風の又三郎」。本書中、一番ファンタジックな触感の「少女都市の呼び声」。どれもアングラ的湿気を感じさながらも、どこかきらびやかな戯曲です。読むと、意外と作品に大きく戦争の影が落としていることと、ロマンティシズムとリリシズムに溢れていることが分かります。声に出したくなる台詞が多い、「唐版 風の又三郎」が個人的なお気に入り。 「君はだあれ?」 「読者です。」
2022/02/26
法水
ちょうど50年前の岸田戯曲賞(当時は「新劇岸田戯曲賞」)受賞作『少女仮面』、『唐版 風の又三郎』、『少女都市からの呼び声』を収録。3作とも昨年から今年にかけて上演されたのを観ているが(本書も今をときめく窪田正孝さん主演の『唐版 風の又三郎』の際に購入したもの)、一向に古びないのは唐さんの紡ぎ出す言葉の強度によるものだろうか。3作とも古本で買い集めたけど、こうやって文庫になるのはありがたい。是非第2弾、第3弾も出して欲しい。
2020/05/20
水
解説「〈わからなさ〉を味わう刺激」なるほど……。命というか、血というか、「生きること」を漠然と感じた。
2022/01/17
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