機械探偵クリク・ロボット 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫 カ 8-1)
機械探偵クリク・ロボット 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫 カ 8-1) / 感想・レビュー
本木英朗
カミのこの作品は俺は今回が初めてである。古代ギリシャの偉大なる発明家の子孫、アルキメデス博士の発明によるクリク・ロボットが、2編の中編で見せるという話だ。「五つの館の謎」では、一人の男が突然地面に倒れた、というところから始まる。最初は司法警察が来るのだけど、そこへ新たに来るのがアルキメデス博士とクリク・ロボットであった……というような感じ。最後まで分からなかったなあ。「パンテオンの誘拐事件」もそうだが、カミは本当に神そのものである。いいね、本当に。
2019/06/22
niyopiyo
【20151004】読書会で発表。発表のポイントは「クリク・ロボット可愛い!!」と「翻訳ってこんなに奥深いものなんだなぁ」という2点で。今回もかなり時間オーバーして喋ってしまったので反省。そして、もっとカミの「ユーモア小説」としてのおもしろさの面をちゃんと喋れたらよかった…と、発表内容にも反省。 でも、再読もおもしろかった!!というか、再読は更に楽しめた!!初読はポケミス版だったので、文庫版のおまけコントも良かった~。
2015/10/04
けん
かのチャップリンも認めたフランス人ユーモア作家カミの、今から70年以上前の探偵小説。[五つの館の謎][パンテオンの誘拐事件]の二編収録。ロボット探偵に目がいきがちだが、粗筋がしっかりしていて楽しく読め、作者の描いた挿絵もトレビアン!。カササギやパリの地下墓地(カタコンベ)の事も勉強になりました。【B】
2020/04/05
ネムル
ロボットのクリクが解決を暗号文で伝えて、アルキメデス博士がそれを解読するというナンセンスの否応もない愉しさ。ろぼっと探偵とぼろっと探偵、木偶のロボットでなく技術の粋を集めたテクノ・ロボット! なんとおもろい名訳。
2014/03/05
Majnun
翻訳の技が凄い。というか全体がダジャレだらけなので、オリジナルのダジャレを作りこんでいくしかない。物語の構造上、推理の過程を楽しむわけにはいかないが、クリクに装備されている各種スイッチが、人間の推理を戯画化していて、そこがこの小説の肝かな。
2014/05/08
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