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妻の沈黙 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ハ 28-1)

妻の沈黙 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ハ 28-1)

妻の沈黙 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ハ 28-1)

作家
A S A ハリスン
A. S. A. Harrison
山本やよい
出版社
早川書房
発売日
2014-08-08
ISBN
9784151805011
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妻の沈黙 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ハ 28-1) / 感想・レビュー

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ゆのん

25年間共に暮らしてきた40代のカップルの愛と秘密と裏切りの物語。主人公の職業がサイコセラピストという設定の為、フロイトやユング、アドラーなど頻繁に出てきて非常に面白かった。人が自分では抱えきれない問題に直面した時の精神状態の変化がとても上手く詳細に描写されていた。

2018/07/23

mizuki

女癖の悪いトッドとサイコセラピストのジョディが一緒に過ごした20年。それぞれが交互に語り、トッドの幼稚さがわたしをイライラさせながらの読書となりました。しかし物語が終わってみたら、ジョディの沈黙も決して良い方法ではなかったこと、逃げであったことを理解しました。男女の考え方の違い、人それぞれが壁にぶつかったときの行動の違い、そして子どもの頃の家庭関係がもたらす影響を見事に描かれていて、ラストは一気読みでした。自分が変われば周囲もその影響を受ける。静かに幕を閉じたラストがわたしには好印象でした。

2017/02/07

星落秋風五丈原

厭絶対そうでしょう!と思っていたのですが意外と肩透かしでした。一作でなくなってるんですね。残念。

2020/01/30

ひめ

山本やよいさんの訳だったので手に取ってみた。作者がこの本の刊行前に亡くなったということで、続きはなし。でも続きがあったのかなぁと思わせるような本でした。アリスンはどうなったのだろう。トッドの病気かも?という描写は必要だったのだろうか。弟のライアンや兄の話は次につながっていくはずだったのかな。ちょっと中途半端な感じでした。

2017/01/31

みみずく

夫の態度にイライラするけど、妻の態度も共感できず…。自分に甘く全て自分の良いように解釈する夫トッド。いつも冷静沈着で自分の感情をコントロールしている妻ジョディ。全然タイプは違うのに、自分が見たいようにしか物事を見ていないところは似ていた。そうなると周りに言われるままに行動するしかなくなり、人生の主導権が奪われていく。どこにでもいそうな二人に、誰にでも起こりそうな出来事の積み重なりでこんなことになるとは…その辺りのお互いの対比が上手く描かれていていた。

2014/11/02

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