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ブラウン神父の無垢なる事件簿 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

ブラウン神父の無垢なる事件簿 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

ブラウン神父の無垢なる事件簿 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

作家
G・K・チェスタートン
田口俊樹
出版社
早川書房
発売日
2016-03-24
ISBN
9784151817014
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ブラウン神父の無垢なる事件簿 (ハヤカワ・ミステリ文庫) / 感想・レビュー

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おか

テレビでよく観ているシリーズ物の第1弾短編集。「青い十字架」「秘密の庭園」「奇妙な足音」「飛ぶ星」「透明人間」「イズレイル・ガウの誉れ」「まちがった形」「サラディン公爵の罪」「神の鉄槌」「アポロの眼」「折れた剣の看板」「三つの凶器」まぁ ブラウン神父のちょっともたもたした感じはよくでているが 最初の方は イラッとするくらいもたもたしている(笑)最後の「三つの凶器」でやっと普通のもたもた感になった(笑)ブラウン神父はやはり神父だけあって 解決はなんか暖かいなぁって思う。又新たなシリーズ物に手を出した💦

2019/03/19

yumiha

『儚い羊たちの祝宴』(米澤穂信)で知った「イズレイル・ガウの誉れ」を収録。「奇妙でゆがんだ誠実の物語」(P216)を書きたくて、米澤穂信が「玉野五十鈴の誉れ」を書いたのだと思った。さて、本書のブラウン神父は、ゴブリンのような全くさえない神父。でも、現場の状況から適切に推理を進める。また、大上段に正儀を振りかざさないし、ただ真実を明らかにするだけなのも好ましい。相棒となったフランボーにも、もう少し活躍の場がほしいと思ったのは、贅沢な望み?

2019/03/27

geshi

題名に様々なヴァリエーションがあるが「無垢」が一番しっくりくる。100年前の作品なのに古びた感が無く、ブラウン神父のキャラクターの希薄さも含めて普遍性のある読み継がれる作品。文章は綺麗なんだけど持って回っていて眠くなってしまうし、実際何度か寝落ちしてしまった。 『透明人間』はあのトリックの嚆矢にして手掛かりの出し方がフェア。ブラウン神父の突飛な言葉が理に落ちるカタルシス。『秘密の庭園』は定番トリックの原初+シリーズものでしかできない叙述トリックの合わせ技に舌を巻く。

2016/06/09

Small World

個人の読書としてはイノセンスつながりで、本書を読了です。童心やら無知やら、様々なタイトルがある本書ですが、読んでみると、たしかに適当な言葉を当てはめるのは難しい感じです。ミステリーの古典らしい短編集なんですが、きっと、この人がブラウン神父の相棒役を務めるのかなと思った人が……………あれっ‼、で、こっちが相棒役に‼‼ って、はじめの方で驚かされました。(笑)

2016/11/03

周到&執拗

表題は江戸川乱歩命名の『ブラウン神父の童心』がベストだと思うが、童心に還る、的な遣い方しか今はしないしな…。翻訳は丁寧で、キリン猫もちゃんといるw。以下、各編寸評。「青い十字架」はやはり絶品。ボルヘスも梓崎も刹那的に思えてくる。「秘密の庭園」「イズレイル・ガウの誉れ」は、死体切断の理由がヒトと見なすかモノと見なすかに二分されることを示した卓見作。不可能犯罪そのものでなく、不可能犯罪に伴う不自然な行動を主題にしたのが「奇妙な足音」。ドイルの赤には少し劣るが、クイーンの橙よりは遥かに上。 (コメントへ続く→)

2016/03/27

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