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生か、死か 下 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ロ 8-2)

生か、死か 下 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ロ 8-2)

生か、死か 下 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ロ 8-2)

作家
マイケル ロボサム
越前敏弥
出版社
早川書房
発売日
2018-03-06
ISBN
9784151832529
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生か、死か 下 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ロ 8-2) / 感想・レビュー

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ずっきん

2015年ゴールド・ダガー。刑期満了の前日に脱獄した現金輸送車襲撃犯。謎は下巻に入って早々に予想がつく。捻りもなく、どちらかというと単純である。だがしかし!そこからだ! ああ、もう、ハラハラとヒリヒリが止まらない。抑えた筆致にジリジリと炙られ、やめてよねえええええ!と叫びたくなる。文句なしのページターナー。クライム・ノベルであり、ラブ・ストーリーである。2020年にもわたしのイチオシ『11月に去りし者』を抑え、再びゴールド・ダガーを取った『Good Girl,Bad Girl』の邦訳が楽しみすぎるわあ♪

2021/06/03

つねじろう

まあ、とにかく間が悪いこの主人公。初めて心から愛した女性はギャングで上司の彼女だし。苦労してやっとその彼女と一緒に逃げ出したところで銀行強盗に出くわすし、死んだと思ったら生き残るし、7百万ドル持ち逃げされたと思われてるし、で明日が刑期満了なのに命懸けで脱獄する。ね、間が悪いでしょ。モタモタした展開も後半一気に上がり出し謎が判明して行く。友人のモスとFB Iの女性捜査官のコンビが良い。主人公が良い人過ぎたり謎が偶然に頼り過ぎたりするけど、ミステリとかハードボイルドじゃなくラブストーリーなのでそれもオッケー。

2019/07/01

chiseiok

初読みロボサム面白かった。上巻感想でおバカとか言っちゃってごめんねオーディ(^_^;)。でもさ〜小説のキャラに色々言うのは野暮だと承知の上で、そんなに何もかも犠牲にして愛を貫くっていくら何でもリアリティ無くね?オーディがあまりにも気高すぎて生身の人間と思えないヨゴレの自分(笑)。反面弱さ狡さもありながら、逮捕リスク承知で自身の善き心に従ってデシレーに助力を求めるモスのスタンスにはめちゃ共感。一見クライムストーリーっぽい衣を纏ったコテコテの恋愛小説、予想通りの展開ではなかったけれど、期待通りの面白さ。満足!

2023/04/07

ざるこ

運や幸せはなぜ平等に分け与えられないのか。惨めだ。運の悪さが信じられない悪夢を呼び寄せる。章ごとに逃走中のオーディ、刑務所仲間のモス、捜査官のデジレー、裏で操る力を持つ者と視点が変わり整理しながら夢中で展開を追いかける。そして中盤でハッと気付かされる。銃撃戦に隠された悲劇。やっと掴んだ幸せを奪われた時の喪失感が胸苦しいほど伝わってくる。失ってばかりでも腐らずに生き、刑務所の地獄の日々と逃走しながら受ける試練に耐える精神力。終盤は涙なくして読めない。「人生は短い。愛は果てしない。明日がないつもりで生きよ。」

2019/09/13

スー

71前半でなんとなくオーディがなぜ脱獄したのかが分かってくるけど作者さんが容赦ないのでオーディやモスと妻がどうなるのか気になり本を読む手を止められない。ただの脱獄物語ではなくオーディの悲しい過去の中で見つけた愛は暖かく眩しく輝いた時間でしたがそれはとても儚いものでした。オーディは強くそして人間性を失う事なく立ち向かい約束を守る為、奪われたもの取り戻す為に脱獄を選ぶ痺れました。「人生は短い。愛は果てしない。明日がないつもりで生きよ。」

2021/05/22

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