くじ 改訂版 (異色作家短篇集 12)
くじ 改訂版 (異色作家短篇集 12) / 感想・レビュー
gu
『魔性の恋人』『魔女』『背教者』『アイルランドに来て踊れ』『潮の柱』『くじ』が良かった。読み始めた時はなんだかわからなかったが、だんだんと嫌な感じが漂ってきて、そのうちそれが愉しくなった。些細な違和感が普通のことだと打ち消されるのを繰り返しているうちに、取り返しのつかない変化が起きてしまう感じ、ローラン・トポールの『幻の下宿人』を連想した。ドタバタ要素は別として。この小説の悪意は笑いと恐怖のどちらにも転びうるものだと思う。会話の多い書き方が風刺にも煙幕にもなっている。
2016/01/31
ちょろいも
スッキリしたオチもなく、ザラリとした読後感がいつまでもあとに残る。これ癖になるな…。
2016/02/23
本の虫・・・になりたい
「くじ」がよくストーリーが分からないままに 読み進んでいる内に・・・ 突然のクライマックスの猛攻撃に慄然!
2016/07/01
Carella87
個人的にはスタージョンや他の異色作家よりも、理解するのに時間を要しそうな作品集。よほどこの作品集の肝にあるような「悪意」に自分は鈍感なんやろうか?異色作家短編集の中でも好き嫌いがハッキリ分かれそうな一冊かなぁ。
2012/06/25
紀梨香
クラシカルで皮肉な短編集。
2014/08/12
感想・レビューをもっと見る