ソロモンの指環 改訂版: 動物行動学入門
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ソロモンの指環 改訂版: 動物行動学入門 / 感想・レビュー
サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥
ノーベル賞学者のローレンツ博士の本。動物行動学というと難しく考えがちだが、身近な動物を題材に面白おかしく述べられている。専門外の私でも十分楽しめた。★★★★
やいっち
80年代の後半だったかに刊行直後に買って読んだ。動物(ハイイロガンだったかな)の行動を研究するローレンツの冷静なのか我武者羅なのか分からない真摯な研究者の姿勢と動物への愛情に魅せられた。繰り返し読んだし、ローレンツの訳書は次々と。
佐島楓
講義の中で知った本。これは名著! ノーベル賞をとった方が著者だけれど、あくまでも動物LOVE! の学者さんだ。他人がどんな目で自分を見ようとも、おかまいなしに動物LOVE! を貫く。視点が観察対象を見ているというより、愛しい誰かを見ているようで、とても共感できる内容だった。少しでも動物LOVE! な方にはぜひお読みいただきたく思う。
2015/06/17
臨床心理士 いるかくん
動物行動学者ローレンツの著書。精緻な観察と研究によって鳥類のひなが生後すぐに初めて見る動くものを一生母親とみなす「刷り込み」や、相手の動物が生得的に持つ遺伝的な行動を生起させる「触発因」の研究等で、動物の行動が種の維持にどんな役割を果たしてきたかなど、様々な業績で知られる著者。1973年にはノーベル医学生理学賞を受賞した著者の観察眼豊かな、動物の行動とその意味を解説するユーモラスな著作。堅苦しい専門書ではないが、奥深い内容である。
2015/03/15
にゃも
動物行動学入門とありもっと堅苦しい本だと思い込んでいたが、生き物愛がほとばしった楽しさ満点の本だった。ゲンゴロウの幼虫の話からコクマルガラスやガン、犬やオオカミなどなど、様々な生き物たちの豊かな感情世界をユーモアに満ちた文章で伝えてくれる。あまりにも感動してしまいこの面白さをどう表現していいかわからない。この世界にこんなにも深い観察力を持った動物行動学者が存在したことにただただ感謝してしまう。そして、抑制のメカニズムを持たない愚かな人間のせいでこの素晴らしき世界が壊されることのないよう願うばかりだ。
2023/12/30
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