ヒッチコック: 映画と生涯 (上)
ヒッチコック: 映画と生涯 (上) / 感想・レビュー
印度 洋一郎
サスペンス映画の巨匠、ヒッチコックの評伝。上巻は生い立ちから1949年の「舞台恐怖症」まで。ヒッチコックは映像作家としては非凡だったが、性格的にムラのある人物で、他人に心を許す事が少なく、女性に屈折した欲望を持ち、目下と見做した者にはサディスティックなパワハラを愉しんでいたらしい。その映画を愛好してきた者としては、なかなか複雑な気持ちになる内容だが、同時に全作品の製作に対する経緯も詳細に書かれており、大変興味深い。そして、若い頃の作品にまつわる記述は、草創期のイギリス映画界の状況を伝える貴重な記録でもある
2021/08/18
coolmonster
前半が恐ろしく退屈。ヒッチコックの映画は大好きだが、見る事が出来ない作品や、その頃の人となりを読んでも、他の本を読むように時間を忘れることはできない。下巻に期待。
2014/06/25
pudonsha
ヒッチコックの「暴君」な側面が暴露されている。上巻は、イングリッド・バーグマンのところまで。彼女がロッセリーニと駆け落ちしたことに傷つく。となると下巻は、グレイス・ケリーの話などが中心となるのだろう。楽しみ。
2013/11/12
Gen Kato
再読。サスペンスの巨匠の私生活のフツーでない面を描き出した評伝。しかし、個人的にはヒッチコック作品の手引きというか、作品をより楽しむための資料として読んでいます。現在では相当数の初期作品をもDVDで観られるので嬉しい。
2014/07/14
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