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カルテット

カルテット

カルテット

作家
ジーン・リース
Jean Rhys
岸本佐知子
出版社
早川書房
発売日
1988-10-01
ISBN
9784152033710
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カルテット / 感想・レビュー

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jamko

『20世紀イギリス短篇選(下)』で気になったジーン・リースだが本作読んで改めて凄いと思った。流され転落していく女の孤独にどうしてこんなに揺さぶられるのか。弱さは罪だろうか。転落は自業自得だろうか。読みながらふと連想したのは今話題のダルちゃんだったり山岸凉子『天人唐草』だったりする。そういうフェミニズム視点の批判を感じる作品だからこそ、この作品が世に出たのが1928年だってことに驚きを禁じ得ない。さらに稀有だなと思うのは、マリヤは少なくともこの時代において主役になるタイプの人間ではないこと。→

2018/01/25

tekka

読み手を選ぶタイプの小説だが、自分にはハマった感がある。精神的に余裕がある状態でないと、読み進めるのは少々しんどいかもしれない。

2022/06/11

ムチコ

そして彼はまた繰り返した。「われわれは体裁をつくろわねばならん、ゲームを演じなければならないのだよ」

2019/02/13

takeakisky

カルテットというタイトルから想起する連帯感や安定感とは縁遠い。薄くて硬くて、しかし壊れやすい。不安と孤独とに満ちたストーリー。ストレンジャーの感じる心許なさと疎外感に貫かれた世界。無力感。サルガッソーより現代に近く、都市の話なのでなおさら身につまされる。けれども、このくらいの分量だと却って読みやすい。先に読み始めた「あいつらにはジャズって呼ばせておけ」は辛くてなかなかすすまない。

2022/04/29

ゼリーバンバン

Wikipediaの岸本佐知子さん訳書の欄に一番古いものとして記載があったので読んでみた。 内容はあまり好みではなかったけれど、ぐいぐい読むことができ、岸本さんはすごいなと思った。(アホの感想) 後ろの紹介文が岸本さんではなく、別の人が書いたものでちょっと残念だった。

2022/01/05

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