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モデル・ワールド (ハヤカワ・ノヴェルズ)

モデル・ワールド (ハヤカワ・ノヴェルズ)

モデル・ワールド (ハヤカワ・ノヴェルズ)

作家
マイケル シェイボン
Michael Chabon
岸本佐知子
出版社
早川書房
発売日
1993-05-01
ISBN
9784152077868
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モデル・ワールド (ハヤカワ・ノヴェルズ) / 感想・レビュー

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maja

さまざまな喪失をテーマにしたふたつのパートで構成された短編集。哀しみの切り取り方が好きだ。「S ANGEL」「ブルーメンタール、放送中」や離婚したシャピロ夫妻の長男の目を通して辿る「ロスト・ワールド」の連作がいい。「イスラエルSFの歴史」解説でテーマのひとつ、改変もので「ユダヤ警察同盟」で作家名があがっていたマイケル・シェイボン。本作はニューヨーカー誌を中心に発表されていたものをひとつにまとめた11篇。何十年かぶりの懐かしい再読。

2023/07/20

魔魔男爵

後半5編はオムニバスだが、これが良い!『悩める狼男たち』の打率の悪さにマイケル・シェイボンの短編集は見捨てようかと思ったが、これ読んで思いとどまった。SF純文学キタ━━(゚∀゚)━━!という感じですな。題を全て有名SF作品と同じにすると更に良かったが、そこまで贅沢言ってはいけませんなw科学者やSF者を主人公にした珠玉の純文学短編集である。ミクロの世界を研究している科学者と、マクロの世界を研究している科学者が、互いに「お前の研究対象は存在してない」と罵る場面は傑作!

2009/10/16

Hirouch

休暇の旅行中に読了。 ピッツバーグ秘密の夏の大ファンなので読んでみたけれど、短編も悪くはなかったです。 でも、この本でも好きなのは終盤の中編の連作ものでした。 思春期の頃に感じた瑞々しい気持ちを思い出しました。

2023/05/02

すけきよ

収録作「人間以上」は、SF者必読。

2008/10/25

fuchsia

1990年代によく翻訳されていたロストジェネレーション文学で、テーマはアメリカと先祖伝来の異文化の間で揺れ動く人々と、傷ついた子供の再生かな。ユダヤ人一族の話であるところで、サリンジャー的でもあります。両親の離婚がどうしても認められない主人公がラスト、父親から「恨まないで欲しい、そして頑張れ、応援している」というメッセージと、幼馴染が送ってきた手紙の異国の切手に自分自身を取り戻すところで涙出ました。あとは冒頭の親戚中からハブられている美人な従姉妹の結婚式のスケッチ的短編がツボかな。SF要素はよく判らない。

2013/04/22

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