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伝染病: アゴタ・クリストフ戯曲集

伝染病: アゴタ・クリストフ戯曲集

伝染病: アゴタ・クリストフ戯曲集

作家
アゴタ・クリストフ
Agota Kristof
堀茂樹
出版社
早川書房
発売日
1995-06-01
ISBN
9784152079275
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伝染病: アゴタ・クリストフ戯曲集 / 感想・レビュー

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uburoi

ナンセンスなドタバタ劇が表題の「伝染病」であって、政治への風刺色が強い「鼠が通る」等4篇収録。最後の「星々を恐れよ」はスペイン内線を背景したリアリスティックなサスペンス劇に仕上がっている。リアルと見えながらアゴタっぽいどこか薄気味悪い不条理な臭いが漂ってくるのだが。

2022/01/01

iwtn_

戯曲集2つ目。これでアゴタ・クリストフの国内で出版されたものに関しては全て読んだことになる。コメディ調の作品もあり、ただやはり雰囲気は暗く感じた。 タイトルの「伝染病」はコロナとは全く違う感じの病気(しかも架空)のもののようだ。また、あちらの風俗をよく知らないと中々場面を想像しにくかったものも多かった。戯曲はシェイクスピアとかアーサー・ミラーを少し読んだけど、そのあたりが難しそう。国内のものでもいいから、実物を見に行くべきなのかもしれない。

2021/07/31

dokusyotyu24

戯曲集。4篇収録。『鼠が通る』『灰色の時刻、あるいは最後の客』『伝染病』『星々を恐れよ』。 最後の『星々を恐れよ』が一番好み。

2021/03/05

やいゆえよ

そこら3週間でクリストフの本を全部読んでしまった。「悪童日記」がよっぽど刺さったんだろう。/どの本を読んでもどこまでも虚無が広がっている。そこは心地よくもあり、辛くもある。

2024/03/21

きゅー

先に出版された『怪物』とあわせて、これで彼女の書いた戯曲すべてとなる。『怪物』に比べると、パワーが落ちていると思ったのは私だけか。奇抜な設定の「鼠が通る」は冒頭で面食らったが話としてはわかりやすい。ところどころ『悪童日記』に通じるモチーフが読み取れた。タイトルともなっている「伝染病」はいささか不満が残る出来栄えだった。結末近くでとつぜん明かされる伝染病の原因がこじつけ感が強く、納得できない。全体的に見て、物足りない内容だった。

2011/12/08

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