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猫たちの森 (ハヤカワ・ノヴェルズ)

猫たちの森 (ハヤカワ・ノヴェルズ)

猫たちの森 (ハヤカワ・ノヴェルズ)

作家
アキフ ピリンチ
Akif Pirincci
池田香代子
出版社
早川書房
発売日
1996-12-01
ISBN
9784152080509
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猫たちの森 (ハヤカワ・ノヴェルズ) / 感想・レビュー

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Susumu Kobayashi

同居人グスタフがフランチェスカという恋人を連れ込んで、グスタフと天才猫フランシスとの心地よい関係は終わりを告げた。フランシスは嵐の夜にグスタフの住まいを出る。下水道で暮らす猫グループと遭遇し、彼らから凶悪な連続殺猫事件の容疑者である、凶悪猫マッド・フーゴと相棒の犬を見つけ出すよう依頼される。フランシスは森の中でインテリ猫アンブロジウスと出会い、共同で犯人を突き止めようとする。主人公が猫で、登場するキャラクターの大部分が猫という設定だからファンタジーであるが、風刺の効いたミステリでもある。

2018/12/26

猫たちの聖夜のつづき。今回も極悪非道な連続猫殺人事件を推理するフランシス。グスタフとフランシス、長い時間の中で醸成してきた違う種族の精神的な繋がりが、崩壊しかけた時にはもうせつなくてせつなくて。さらに他の猫族たちとの種としての繋がり、友情、葛藤。『ああ、生きることは、なんて厳しい決断にぼくたちをさらすのだろう。』悪と、そうしなければ生き抜いてこられなかったという境遇と、苦悩しながら立ち向かい、絶望し、それでも腐らないフランシスに首ったけ。

2019/01/05

雨子

動物達の苦難は胸が痛くなるほど重いものながら、フランシスの携える好奇心と明朗さのおかげで最後まで興味をひく内容だった。理屈屋の猫らしいどこか童話めいた描写はかなり好み。

2014/01/13

くわずいも

とどのつまり、人間が悪い。

2024/03/18

三重の床下

『猫たちの聖夜』の続編。  序盤のフランシスの皮肉連弾がいい感じです。訳者のセンスも関係してるのかな、みたいな。  中盤が意外とアクションで終盤がミステリな、でもやっぱり悲劇。  『聖夜』が好きな人は十分満足すると思います。

2011/11/06

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