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のら犬ローヴァー町を行く (ハヤカワ・ノヴェルズ)

のら犬ローヴァー町を行く (ハヤカワ・ノヴェルズ)

のら犬ローヴァー町を行く (ハヤカワ・ノヴェルズ)

作家
マイクル・Z・リューイン
Michael Z. Lewin
田口俊樹
出版社
早川書房
発売日
2000-06-01
ISBN
9784152082879
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のら犬ローヴァー町を行く (ハヤカワ・ノヴェルズ) / 感想・レビュー

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NAO

犬なんだけど、のら犬なんだけど、読んでいて、なぜかフィリップ・マーロウを思い出していた。「猫は嫌いだ。家は持たない。群れることもない。女性にはやさしい。若者には時にきびしい。人間には頼らない。そして、困っているものは 、せったいに見過ごせない。」なんて、まさしく、正統派のハードボイルド。シニカルな笑みを浮かべたローヴァーの辛らつな言葉は、なかなかグサッとくる。

2018/01/27

みやび

困っている犬を見過ごせない、でも甘やかしたりはしないローヴァー(流れ者)というオヤジ犬と、出会った犬たちとの短編集です。町のあちこちで食べて寝て、ときどき恋をして、猫と人間を信用しない。シンプルな生き方のローヴァーがカッコよく、私はまだまだの人間だなあと思いました。犬たちの心の叫びである吠え声には胸が締め付けられる思いでした。

2023/08/23

海星梨

犬が喋ったり何だりするのに、露骨どころか擬人化の感じさえないのスゴイ。意味わからんまでいくレベル。これが、リューインかって感じ。田口さんもスカダーさんとまではいかないけど、ローヴァーとのシンクロ率高めでステキな翻訳に仕上がってる。面白かった。

2023/05/16

この作家さん、良く犬を観察したなと感心した。犬目線でアホな人間どもを揶揄しているのも面白い。短編だが一編一編が人生の示唆に富んだストーリーで、なるほどと頷ける内容だった。主人公ののら犬ローヴァーは、賢く、知恵が回り、ハンサムで自立心が強い。少しばかり斜に構えた喋りをするが、それもまたカッコイイ。ウチの飼い犬たちも、餌をくれって吠えるばかりじゃなく、ローヴァーみたく賢くなってくれないかなぁ~。これ、ウチの息子達にも言えること・・・(-_-;) 読んで損はない一冊と思う。

2013/11/13

ありさと

困っている犬は見過ごせない自立した犬ローヴァーが様々な犬と出会って助けたり助けなかったりするお話。ハードボイルドなローヴァーだがハードボイルドじゃない犬に出会うと調子が狂ってしまうあたり、修行が足りない感じで笑える。

2016/05/26

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