永遠の森: 博物館惑星
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永遠の森: 博物館惑星 / 感想・レビュー
みっちゃん
美しい装丁だなあ。全世界のありとあらゆる美術品、動植物が納められた巨大な博物館。それが地球の衛星軌道上に浮かんでいたら…想像するだけでわくわくしてしまう。でも、そこに納められる品々を巡るひとの喜怒哀楽には、どんなに科学が発達しようと、ひとが生きる喜びや哀しみは変わらないのだろうな、そんな風に思える。ちょっと切なくて優しい物語。特に最終話『ラブソング』はロマンティックで胸がきゅん、となる。
2021/08/09
七月せら
古今東西ありとあらゆる芸術が集められた博物館惑星では、科学的な分析と情動的な鑑賞によって日々喧々諤々の美の追求が為されている。各部署の取りまとめ役として調停の難しさに頭を悩ませながらも、それぞれの物言わぬ美が引き起こす奇跡やその美に触れた者の心を揺り動かす力を目の当たりにしていく主人公の目線から見た物語は、この博物館惑星の魅力と醍醐味を余すことなく味わえます。様々な形の美があってそれぞれに感動がありますが、やはり愛を表し愛を感じる美が一番胸を震わせると思いました。
2020/07/27
えも
地球と月のラグランジュポイントに作られた巨大博物館で起きる様々な出来事を通じて、学芸員が改めて問い直す「美」とは?▼この著者は初めて読みました。科学と芸術のロマンに溢れた、博物館好きには堪らない連作短編集です▼2000年に出た小説なので、未来の技術が若干古いような気もするけど、そこはご愛嬌。
2023/03/30
しましまこ
続編が出たんで再読。地球の衛星軌道上に小惑星帯から岩石を引っ張ってきて山河を造りまるっと博物館に。データベースコンピューターに脳を接続した学芸員達と全世界の美しいもの!コンピューターが『綺麗』を学べるのか、新刊が楽しみ~。
2019/06/09
波璃子
美術品を集めて全体が一つの博物館のようになった星とそこで働く学芸員の話。予想よりもSFで美しい雰囲気なところが気に入った。ただ、SF要素は良かったのに登場人物にあまり魅力を感じられなくて全体的には普通だなという感想になってしまった。
2015/12/12
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