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盲目の時計職人

盲目の時計職人

盲目の時計職人

作家
リチャード・ドーキンス
日高敏隆
中島 康裕
遠藤 彰
遠藤知二
疋田 努
出版社
早川書房
発売日
2004-03-24
ISBN
9784152085573
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盲目の時計職人 / 感想・レビュー

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柳瀬敬二

日本では進化論は比較的すんなりと受け入れられてるように思えるが、欧米ではキリスト教や社会主義思想等が原因で理解されにくかったようだ。人間の時間間隔では理解し難い地質学的とも言える時間軸の長さとそれに伴う証明の困難さ故に、ただでさえダーウィン主義は誤解が多い。500ページ超にわたってラマルク主義を始めとする種々の異論を否定しながら、ダーウィニズムこそが唯一生命の発展を説明できると結論付ける議論は時にまどろっこしく感じるがそれでも唸らされずにはいられない。進化論は生物学というよりかは一種の哲学なのだろうか。

2016/03/22

グラスホッパー

「原始のスープ」からたった一つの生命が生まれた。淘汰の末生き残った者が現在に至る。遺伝子は、設計図ではなく料理方法だから、変容することができた。長い年月があればどんなことも可能になる。山口雅也の「奇遇」に通じるものがあった。 訳文が読みづらい。

2020/09/30

tama

図書館本 貸出期間延長しそれでも期限一杯までかかった。今回はどちらかというと宗教がらみの相手は少なかった。しかしこの「議論を面倒がらない」「攻城戦のように囲んでじわじわ攻める」のはイギリスアメリカの教育ディベートの効果なのかも。日本人是苦手。ドーキンス私のおススメは「神は妄想」「虹の解体」「祖先の物語」です。

2017/08/18

roughfractus02

ランダムな突然変異とランダムでない自然淘汰から成るダーウィニズムを、機械との類比で生命を捉え、そのデザイナーとして神を捉えた18cの神学者ペイリーの言葉を引いて本書タイトルとした著者は、ランダムでない淘汰は漸進的かつ累積的過程、突然変異は「適応有利性」における場合にランダムと定義する。こうして両者共に数理化されて、偶然性は2つの複雑性モデルから説明される(遺伝子型の共適応と軍拡競争)。1986年時点の進化論論争史の観点で読まれる古典となったが、書物の時間(直線的歴史)にも累積的進化が潜むことを類比させる。

2017/03/04

超運河 良

物体は全て遺伝子をコピーして受け継ぐためにあり、それを人は人生と呼ぶ。進化の過程から見ると乗り物が新しい生命の乗り物を作り出した時、古い乗り物は遺伝子から見ると自然淘汰や進化の過程が新しい生命に移ったので不要となる。遺伝子は一つ凄い奇跡を与えた、全生命に共通する子育ての期間を与えられている。次なる生命に遺伝子を受け継ぐ旅をする為に利己的に生命を利用している。自然界は子育て期間を短くする事で遺伝子を受け継ぐ旅を確実にこなせる様にプログラミングされている。遺伝子は確実に自分のコピーを引き渡せる事を優先している

2015/08/29

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