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膚(はだえ)の下

膚(はだえ)の下

膚(はだえ)の下

作家
神林長平
出版社
早川書房
発売日
2004-04-23
ISBN
9784152085610
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膚(はだえ)の下 / 感想・レビュー

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どんまいシリル

「あなたの魂に…」で、機械人とアートルーパーの区別が不明瞭のまま、読んでいたことが解り、もう1度読み返したいと思った。登場人物の名前を、明確に記憶していたならば、より大きな感動を得られたに違いない。こんな、曖昧な読み方をしても、ものすご~く良かったと思うのだから…。所々で、涙。悲しくて泣けるのではなく、愛おしくて泣ける感じだ。最後は完璧にやられた。「あなたの魂に…」の購入決定!

2014/09/08

とも

伊藤計劃のような本を読みたくて選んでみた。人間とはなにか考えさせられる内容で、随所に心に響く言葉がちりばめられている。エンタメとしても読めるし哲学的な要素も強く、満足の一冊です。三部作の様なのでほかの作品も読んでみたい。

2016/04/19

jeli

個人的なことだが、父親なしで育った自分にはすごく参考になることが多かった。社会に出るまでそのことのハンデというのに気づかなかったが、歳をとるにつれてジワジワと思い悩んでいたことがあった。主人公の考えとそれとが重なって、腑に落ちた感覚を味わった。僥倖というものだ。

2010/12/05

背表紙裏

恐ろしく丹念に描かれたアンドロイドの成長物語、などと書くのが差し出がましく思える人間を説いた作品。理性的な人間の弁論戦争は、一級の交渉物を思わせる出来で圧倒される。さすがは神林先生の作品、言葉の重さ、コミュニケーションの力をまさに体験できる。

2010/03/01

inugamix

3部作の中で最も読みやすかった。500頁ほど読んだところで登場人物の顔が思い浮かび始め、ようやく一気に読み下せた。って超後半じゃん! 人物の口調や考え方や語彙に個性が読み取れて行動原理を理解できると、私にとっては読みやすいらしい。また結局は成長と人生の物語が好きみたい。機械人と人との交流で内面を豊かにしてゆく慧慈、個性を獲得していくインテジャー4人組など意識の変容の描写がすばらしく、母のように見守ってしまった。ともあれ贅肉も糖衣もない大作でありました。

2009/08/23

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