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棄ててきた女 アンソロジー/イギリス篇 (異色作家短篇集)

棄ててきた女 アンソロジー/イギリス篇 (異色作家短篇集)

棄ててきた女 アンソロジー/イギリス篇 (異色作家短篇集)

作家
アントニイ・バージェス・他
ジョン・ウインダム
ジェラルド・カーシュ
若島正
出版社
早川書房
発売日
2007-03-31
ISBN
9784152088017
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棄ててきた女 アンソロジー/イギリス篇 (異色作家短篇集) / 感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

とある真実に切なくなる『時間の縫い目』、やっぱり、ジェラルド・カーシュの人間描写が巧みなブラックユーモアとどんでん返しは何度、読んでも好きです。『時計仕掛けのオレンジ』が代表作のアントニー・バージェスの『詩神』での劇作家の当初、ブッチャー(肉屋)と揶揄されていたシェイクスピアに纏わるSFオチに呆気にとられた後、FLESH&BLOODのように綿密な時代描写を最大限に活かした展開に気づき、衝撃を受けました。個人的に『銀の仮面』の作者でもあるウォルポールとスパークの作品が好みだったのでもっと読んでみたいです><

2013/10/10

かわうそ

大ネタドンのエンタメ系ではなくじんわり雰囲気を楽しむ幻想寄りの作品が中心。全体的に突き抜けたものはなくちょい地味すぎるかなあ。ミュリエル・スパークの表題作が既読ながらダントツに面白かった。

2015/02/04

本木英朗

異色作家短篇集の一冊として新たに編まれたものの一冊が『棄ててきた女 アンソロジー/イギリス篇』である。編集は若島正さんであり、俺は2007年に一度買って読んだきりだった。今回で2回目となるが、やはり若島さんである。どこを読んでも本当に面白かったよ、うん。例えば「水よりも濃し」(ジェラルド・カーシュ)では、〈伯父〉の一言から始まる物語が、〈私〉の夢をどうするのか、とかねえ。「白猫」(ヒュー・ウォルポール)でも、〈ソーントン・バスク氏〉のことから始まるやつが本当に満足だったなあ。次はアメリカ篇かなあ。

2019/07/16

miyu

どうも私は異なった作者の複数の短篇を集めた、いわゆる「アンソロジー」ってのが苦手なようだ。なぜか集中し損ねて楽しめなかった。同一作者の短篇集の方が好みだ。スパークの「棄ててきた女」は既読だったが、軽々と書き進めての、この重いオチには何度読んでもやられてしまう。トレヴァーの「テーブル」は彼の初期の頃の作品らしく初めて読んだ。途中「これってあのトレヴァー?」と疑心暗鬼になったのだが、ラストの数行の余韻に後期の彼の片鱗が見える気がした。ウィリアム・サンソム「壁」も余計な描写もなく臨場感に溢れていて好みの作品。

2014/09/06

けいちゃっぷ

本が読めなくて困ったときのアンソロ頼み。 前半はなんとなくかったるくて読み進めるのに苦労したが(他のアンソロに避難したり)、「顔」の辺りからは面白いのが揃っている。 面白いたって笑えるわけじゃないが。 「顔」や「テーブル」の何とも言えない感覚。 ラストでタイトルの意味が変わる(かも)「棄ててきた女」。 何となく先が読めたが、それでも面白い「詩神」「パラダイス・ビーチ」。 振り返れば「水よりも濃し」や「ペトロネラ・パン―幻想物語」もなかなか。 302ページ

2013/01/27

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