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少女 (ハヤカワ・ミステリワールド)

少女 (ハヤカワ・ミステリワールド)

少女 (ハヤカワ・ミステリワールド)

作家
湊かなえ
出版社
早川書房
発売日
2009-01-23
ISBN
9784152089953
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少女 (ハヤカワ・ミステリワールド) / 感想・レビュー

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ダイ@2019.11.2~一時休止

人の死を見てみたいと行動する二人。予想通り最後はつながっていくが、オチにびっくり。

2013/08/16

くろり - しろくろりちよ

「人の死を見てみたい」不純で不快な動機からの始まり。信用することが出来なくなった友だちに、鬱積する学校という閉鎖空間での人間関係から産まれた動機が、思わぬ方向に転がって転がって…互いに信用できなくなっていた少女たちの橋渡しとなる。人の死を見て優越感を感じた者はまたその死に絡めとられて。生きて行く者はそんなものがなくたっていつでも走って行ける。彼女たちが持つ残酷な心も互いを想う心も、少女だからこそ混在し得る感覚が素晴らしい。湊かなえの共通テーマだと思っているアダルトチルドレン予備軍。

2011/12/14

おしゃべりメガネ

湊さんの作品を全部読了できているわけではないので、なんとも言えませんが、ここ最近の作品は、初期の頃のようなこれ以上ないくらい陰湿かつダークな雰囲気のある作品が、少なくなってしまった感じがします。そういう意味で、初期の頃の好きな作品のひとつが本作で、他の作品に比べると展開や登場人物などが比較的地味な印象は否めませんが、ジワジワと精神的に責められているかのような表現や展開は、やはりレベルの高いものと感じます。特に「女子」世界特有の‘心理戦’はぐいぐいと引き込まれてしまい、気がつけば読了してしまいました。

2010/01/17

美紀ちゃん

湊かなえさん。すごい。

風眠

「因果応報、地獄に堕ちろ!」という言葉が繰り返し出てくる。ある時は女子高生の口から、ある時はアルツハイマーのおばあさんの口から。因果応報って、何だろうね。ありもしない痴漢をでっち上げて小遣い稼ぎする女子高生、家庭のイライラを女子高生を使って晴らすオヤジ、少女好きで小説家崩れの変態教師、みんな因果応報で死んだのかな。それにしてもロクな人間が出てこない。女子高生の由紀と敦子の友情物語でめでたしめでたし、と思いきや、ラストの遺書でズドーンと落とす。絶対にハッピーエンドにはしない。湊かなえ、作家として徹底してる。

2010/12/08

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