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猿駅/初恋 (想像力の文学)

猿駅/初恋 (想像力の文学)

猿駅/初恋 (想像力の文学)

作家
田中哲弥
出版社
早川書房
発売日
2009-03-25
ISBN
9784152090133
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ジャンル

猿駅/初恋 (想像力の文学) / 感想・レビュー

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巨峰

10編の小説から成るが、実は表題作「猿駅」「初恋」以外の作品が、ユーモアもあって個人的にはおすすめ。表題作2作は気持ち悪すぎwwまぁ、好きな人はいると思いますよー。表題作で気持ち悪くなった人は取り合えずそれ飛ばして読んでみてください。それにしても、(想像力の文学)というシリーズタイトルに相応しい、こんなのよく想像したよなぁと思う作品がずらりとならんでいて、圧巻です!初読みの作家さんではありますが、他の方の感想にもありますが天才性を感じました。

2016/12/15

さっとる◎

これは素晴らしい、まさに想像力の文学。白昼のトリップ。だいたい何このタイトル、猿駅て(笑)。興味本意だけで足を踏み入れ、気が付けばもうズブズブの底なし沼にどっぷり浸かっていた。キテレツな発想が見せる異形の悪夢。グロくてエロくて滑稽なのに物悲しい。バカバカしいのに必死さがリアリティ。だからこそ恐ろしい。広がる一面の猿って光景が、俎に乗せられた初恋の人が、浴槽いっぱいの固まった鼻血で動けない男が、その発想が頭に降ってきた瞬間を想像して私はニヤニヤする。どれも良かったがラストの「猿はあけぼの」で泣いた(笑)

2017/07/22

miroku

確かに初期筒井康隆を思わせる作風だが、スラップスティックによるカタルシスを目的としていない点が明らかに違う。しかし悪夢じみた作品ばかりなのに心に沁みるよなぁ・・・。

2013/06/26

佐倉

母に会いに行くために猿で充満した町を進む『猿駅』蚊が殺されると暴走し周囲を滅多打ちにしてしまう男を描く『か』何気ない日常を描いているようで、壊れた精神が見せる夢であることを示唆する『雨』因習村的な奇祭をエロRTAみたいな『ハイマール祭』など、夢の中で暴走した言語野が読ませてくる小説のような雰囲気の作品ばかりで、実にたまらない一冊。特に『げろめさん』のお湯でふやけて烏賊みたいになったケータイが諦めきれず絞ってみたらげろめさんの吐いた味噌汁がぷるっと出てきた…という下りがお気に入り。何食べたら出てくるんだろ。

2024/06/03

ぶんこ

最初の超短篇「猿駅」の半分、5ページ目でパス。 あまりなグロさにギブアップ。 図書館リサイクル本で、とても綺麗だったのがうなづけます。 読む人が少なかったか、読んでも数ページで止めた人が多かったのかもしれません。

2014/08/29

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