地球移動作戦 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)
地球移動作戦 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) / 感想・レビュー
山川欣伸(やまかわよしのぶ)
2083年の未来を舞台にした壮大な宇宙SF。超光速粒子(タキオン)推進によるピアノ・ドライブを実用化した人類は、新たに発見された謎の天体2075Aの調査に乗り出した。深宇宙探査船がこの天体を観測した結果、24年後に地球に壊滅的な被害をもたらすことが判明する。印象的なのは、ピアノ・ドライブやACOMといった未来技術の描写だ。これらの技術は、単なるSFのガジェットにとどまらず、物語の核心に深く関わってくる。 地球の未来を賭けた壮大な計画、そして山本弘の緻密な世界観とキャラクター描写が光る一冊だ。
2024/10/01
hide
「アイの物語」をはじめ、著者の作品に登場するキャラクターが数多く登場するスターシステムを採用した作品。人は信じたいものしか信じない不完全な存在。それでも彼の描く未来はいつも希望が込められている。ベタだからおもしろい。ただ、タイトルはベタで無いほうが良いと思う。
2017/10/02
cassyu
このベタな題名がらしいって言えばらしいのだけれど、もっとヒットしても良かったのでは?と思わされる山本節。この本の文庫版の印税は全額寄付(元本はこの通り震災よりずっと前の発売ですが^^;)されているそうなので、文庫版を購入決定。そして、この話の前日譚が先月(2014/08)発売されているのでそちらも読みたい本に追加します♪
2014/09/01
rosetta
★★★★★2段組430頁、読み応えあった~。自分には丁度いい塩梅のハードSF。これ以上ハードになるとついていけなくなるwエネルギーを使わないピアノ・ドライブ、AI(人工知能)を超えたAC(人工意識)を備えたコンパニオンACOMを誰もが持つ時代。今よりおよそ100年ほどの未来。巨大な質量を持つ遊星が地球の傍を通過する。壊滅的な被害から地球を救おうと奮闘する人々。一方で遊星なんか存在しない、或は神の試練として避けてはいけないと唱えるカルト。あらゆる面から緻密に描かれたまるで大河ドラマのよう。大満足。
2019/01/03
亮人
やっぱり山本弘すごいよ!!!SFマガジンで連載されてた時はミクらしきイラストが書かれていて萌えに走りすぎじゃないかとスルーしてたけど、いやいや本格宇宙ハードSFとして本当に面白かった!!!人類が困難に対して努力する姿に不覚にも心打たれた。やっぱりSFは山本弘について行けば間違いないんだな。
2009/11/27
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