忘れない忘れない
忘れない忘れない / 感想・レビュー
紫 綺
第一章は普通に、お母さんの設定が少々レアだったものの感動物の定番的始まり。ところが第二章から次々とショッキングな展開へ。それでも…それでも、親子は強い絆を結んでいく。記憶って、良かったことも悪かったこともひっくるめて人生なんだ、と思う。
2011/12/23
あつひめ
奇跡のような出会い方をすることもあるのかと驚きとこれからの事を思い描いた。記憶障害に陥ってしまった琴音。皮肉なことに辛い思い出だけは記憶の中に深く刻まれている。まさか、その中に愛する人が居たとは。病を持つ家族を支えるのは並大抵なことではない。物語に限らず現実の世界で多くの人が毎日心をすり減らしながら暮らしているかもしれない。周りの人の手助け、そういうものがあれば少しずつでも親子、周りの環境も変化するのかもしれない。夫、涼の背負う十字架、その重さを息子の未来はいつか受け止めなければならないのがとても心配。
2012/01/25
まど
読書メーターで教えていただいた本。忘れたくないことを忘れてしまって、忘れたいことを覚えているのがつらいですね。でも忘れていないからこそ築けた関係もあると思うしそれぞれの愛情は本物だと思うので、より深い絆が築けるといいなと思いました。息子さんが真相を知ったときの気持ちを考えると切ないですね。その後が気になります。
2012/02/03
キキハル
11歳の未来と夫の涼、そして記憶障害のある妻の琴音。彼女は12歳の時に事故にあって以来、新しい出来事が覚えられない。三日もすれば忘れてしまう。そんな家族三人の心温まるお話、だと思っていたらちょっと違う。楽しく幸せなことは忘れて、辛く悲しいことは覚えている琴音が抱える秘密。幼い頃から叔父の世話になっている涼が言えない秘密。その上に積み重ねられた幸せ。私は忘れない。あなたも忘れない。口にもしない。不幸になる真実なら知らない方がいいから忘れたふりをする。うそつきな私。うそつきなあなた。そんな深い余韻を残す一冊。
2012/01/11
銀河
読メの感想で興味を持って。よかったよ〜おもしろかったよ〜いい話だったよ〜。息子、母、父の各章どれも読みごたえあり、一人一人の思いが伝わってきた。せつない〜悲しい〜と読んでいたら、父の章でびびびびっくりした!やるせない辛い気持ちでいっぱい。とても素敵な家族の話だった。もっともっと強い絆で結ばれ、この一家の幸せが続くことを願っている。
2011/12/28
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