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マルドゥック・スクランブル〈改訂新版〉

マルドゥック・スクランブル〈改訂新版〉

マルドゥック・スクランブル〈改訂新版〉

作家
冲方丁
出版社
早川書房
発売日
2010-09-24
ISBN
9784152091536
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マルドゥック・スクランブル〈改訂新版〉 / 感想・レビュー

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海猫

読み終えて圧倒される充足感と虚脱感。やはり中盤のギャンブルシーンがこれでもかと続き凄い。カジノでバロットが成長し覚醒していく様が素晴らしい。高速で跳ぶ弾丸のような小説。

2010/10/03

優希

成長と再生の物語だと思いました。爆炎による瀕死状態から救われた少女娼婦。自分が被害者となりかねなかった事件に挑むことで殻を破っていくように見えました。愛されたいが故に奪われたものも多い少女は、素晴らしい仲間と最悪の敵に立ち向かう。絶望を改めて知ることにはなりますが、愛したいと思う相手を見つけるのに繋がっていくのが、生きることは何かを掴みに行くことだと教えてくれるのだと思いました。それは運命を掴むということ。傷ついたことのない人はいない。傷つく中で生きるのだと改めて気づかされる作品です。

2016/08/24

そのぼん

摩訶不思議な世界観でした。深く考えるというより、全体的な雰囲気を味わう感じでした。少女のトラウマやパラレルワールドのような世界、カジノなど多岐にわたって描かれていて、とても一言では言い表せません。

2012/10/28

藤月はな(灯れ松明の火)

辛い境遇故に感覚や感情を自分と切り離すことができ、「死んだ方がましだ」と思っていた少女娼婦のバロット(雛料理)。最初の彼女の性格にイラつきながらも自分でスキャンした物に変貌できるジェントルマンな黄金鼠のウフコック(半熟卵)や研究には熱心だけど色々、女の子の扱いに戸惑っているドクター・イースター達に癒されました。そしてウフコックに執着する、訪れない眠りと虚無に憑かれたボイルド(堅茹で卵)の最期の言葉とシェル(殻)が捨てた記憶が胸を撃つ。辛くても生きたいという思いと尊厳、自分の澱の対峙による再生の物語。

2012/10/02

背古巣

圧縮を文庫本で読んで、続きを…と思ったら、三分冊をまとめ、大幅に加筆修正した本作品の存在を知り、読む。ある目的のため、カジノに乗り込み、勝負を挑む。その緊張感と疾走感。私としてはここが一番面白かった。ラストのボイルドとの決戦は、三次元での動きがイメージ出来ず、消化不良。でも、面白かったです。

2022/10/01

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