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華竜の宮 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

華竜の宮 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

華竜の宮 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

作家
上田早夕里
山本ゆり繪
出版社
早川書房
発売日
2010-10-22
ISBN
9784152091635
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華竜の宮 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) / 感想・レビュー

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射手座の天使あきちゃん

DNA情報を操作し新しい種を誕生させ、補助脳を使いアシスタント知性体と会話する知的生物としての人間 片や地球が滅びようとも国や人種や個人のエゴを優先させ醜い争いを繰り返す愚かな生き物たる人間 人間とは? 生きるとは? この物語には哲学が溢れていますね ページ数にひるみそうになりますが「負けずに読めよ 君の未来はこの本の中にある!」(笑) 

2013/12/07

文庫フリーク@灯れ松明の火

原型の『魚舟・獣舟』は僅か27ページ。多くの陸地が水没し、生存の為の環境適応‐倫理規定を破棄した科学的生命操作で生み出された海上民と〈朋〉の魚舟・そして獣舟。よもや2段組・約600ページの大作に大化けするとは。読み応え有り過ぎて胃が痛むほど。SFは不得手なので何度巻頭の〔地球の内部構造図〕見返したことか。それでも不満は残る。内容を考えれば、これでもまだ短すぎる。魅力的なキャラ含め、さらに深く書き込めるはず。『ローダン』『グイン』シリーズ抱える早川書房さんならば『魚舟・獣舟』シリーズとしての展開は→続く

2012/09/28

takaC

The Ocean Chronicles 面白かった。「これぞ読書」の醍醐味あり。今年のベスト候補。

2012/12/30

修一朗

文さんありがとうございました,どえらい面白かったです。2段組みの588ページで取ったメモの長さは歴代最長。スケールのでかさは半端ない。実学説に基づくホットプルーム地殻変動というおカタイ話と朋なる魚舟との共存生活という読者にもめいっぱいの想像力を要求する世界観だ。ストーリー的には派手な戦闘シーンはなく,地道なスタディに基づく官僚たちの交渉が主体で,青澄という確固たる倫理観を持った人間を描くドラマになっている。舞台は思いっきりSFなんだけど,この塩梅が実によかった。

2015/04/05

ちはや@灯れ松明の火

やがて滅びゆく我々のために何を為すことができるのか。母なる海が呑み込んだ大地、僅かに残された陸で、寄る辺なき大洋で、道は分かたれながらも其々に朋を得て人は歩んできた。陸上民と海上民、魚舟と獣舟。己が生きるために、かつて同じものだった存在を駆逐することが正しいのか。地の奥底に蹲る灼熱の竜が目覚めようとしている。やがてその背の上で諍う者たちを全て振り落とさんと浅くまどろむ。与えられた猶予の時間、生き続けていくために為すべきは何か。青く澄んだ空や海を失おうとも、人は生命の限りこの星に生き抜いてきた証を刻み込む。

2012/09/22

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