日本で「正義」の話をしよう〔DVDブック〕 サンデル教授の特別授業
日本で「正義」の話をしよう〔DVDブック〕 サンデル教授の特別授業 / 感想・レビュー
hamham
「これからの『正義』の話をしよう」の厚さに慄いて、薄いこっちから手をつけてみたものの…難しい…。正義VS悪の議論ではなく、正義≒公正さ、個人の尊厳、美徳といった道徳的な内容であった…。例えばデザイナーベイビーはありかなしかといった議題。親の権限をどこまで子どもに行使していいのか、遺伝子操作での知能強化がNGであれば、子どもをいい学校に入れようと努力するのと何が違うのか云々…。モヤっと考えさせるのが目的なので答えはありません。私は、今は存在しない技術だから抵抗を覚えるが、やがて人は適応するだろうという見方。
2014/11/26
琴音
技術の進歩に伴ってより「選択」の幅が広がっている最中の現代。何が良くて何は良くないのか。考慮すべきことは多岐にわたっていて、だからこそ道徳観や倫理観を適切に養っていくことが大切なことなんだと思いました。『これからの「正義」の話をしよう』は未読ですが、どういったことが展開されているのか期待が膨らみました。
2011/04/14
まーなん
聴衆の意見を正義に関する功利主義・尊厳と自立・美徳の3つの観点に帰結させるサンデル教授の論理力には毎回驚かされる。講演内容が日本語に加えて英文でも載っているので、そちらで読めばサンデル氏の議論の臨場感が増す。より深い内容を知るには『これからの「正義」の話をしよう』を読み込むこと必至。
2013/12/15
mosak15
対話形式というのがよかった。ただ、自分の中ではまだ正義についてはっきりとした輪郭が見えていないので、再読あるいは別の著作を見ることが必須だ。
2012/12/07
たね
対話形式の講義が新鮮だった。 「あるがままを無条件に受け入れるという美徳」は、欲望を満足させることを求め続けてきた現代の社会では忘れられがちだ。けれど、手放してはならないもので、この美徳や「善き生」について目を向けていくことが大切なのかもしれない。
2012/02/12
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