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怪盗ミルク

怪盗ミルク

怪盗ミルク

作家
高橋葉介
出版社
早川書房
発売日
2012-01-25
ISBN
9784152092694
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怪盗ミルク / 感想・レビュー

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なつ

「盗めないものはない」と豪語する怪盗ミルクのブラックユーモア溢れる冒険劇。ミルクは明朗快活な少女だけれど狂気的な表情を見せたり、時折苛烈な行動に出るギャップにぞっとしました。自分が欲するものは必ずしも自分自身を幸せにするとは限らない。人間の業の深さが際立っています。「海の物語」がラスト含めとても好きです。元になった「ミルクがねじを回す時」も近いうちに読みたい。

2020/01/22

眠る山猫屋

忘れた頃にやってくる高橋葉介先生。 『ミルクがネジを回すとき』を探し回ったのは、かなり昔、まだブックオフも無かった頃。世界を支え続けるお爺ちゃんの話とかあったかな〜 旧作のミルクちゃんは善意の人でしたが、今回は小悪魔なんだよなぁ〜

2012/03/14

三柴ゆよし

初期の傑作短篇「ミルクがネジをまわすとき」から数十年の時を経て生まれた連作短篇。「夢幻紳士」(探偵)⇒「顔のない女」(殺し屋)と来て、御大、お次は怪盗なのですね。コンセプトとしては謎の幼女怪盗ミルクが、少年の悪夢やら若き日の一日やらを手当たり次第に盗みまくるというものなのだが、高橋葉介の短篇クオリティの高さは相変わらずで、来るか、来るか……の末に、はッとしてしまうようなオチが多い。正直「夢幻紳士」シリーズもマンネリ化しつつあったので、こういう目の覚めるようなオリジナル作品集が出るとやはりうれしい。

2013/03/09

なかむら

「孤独の惑星」~「シャッフル」~「いらない子供」の流れに全私が泣いた。そしてラスト一話に身悶え。ママー!すごく美しいものを読んだよーー!!惑星の風景のなんとうつくしいことか!列車車庫の上空を飛ぶ二人の、なんと!うつくしい!ことかー!!元ネタとなる高橋氏の短編を知っていると喜びは増しますが、知らなくても問題なし、と思います。気になる方は「ミルクがねじを回すとき」「笛を吹く少年」お探しください。

2012/02/09

灰猫

ようじょである。怪盗である。そしてミルクちゃんなのである。面白くないわけがない。高橋先生の読みきりで一番好きなのは何かと問われれば「ミルクがねじを回す時」だと即答する僕ですが、なるほどミルクちゃんはアルファベットのAやお父さんの顔や学校への道を盗んでいたのか。最後の話は「ミルクがねじを回す時」のストーリーを踏まえて、しかもラストのセリフもそのままなのが小憎い演出である。

2012/01/25

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